排気フィルター損傷はALPSだけ 設計の問題か 東電福島第一原発

2021年10月8日 19時16分

事故収束作業が続く東京電力福島第一原発=本社ヘリ「おおづる」から

 東京電力は8日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の設備にある放射性物質の漏出を防ぐ排気フィルターについて、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)以外では損傷はなかったと発表した。このため損傷の原因が、ALPSの設計上の問題である可能性が高まった。
 ALPSでは全76基の排気フィルターのうち4割以上の32基で損傷が判明。これを受け、他の設備の排気フィルター計102基の点検を進めていた。
 ALPSのフィルターを巡っては、2年前に汚泥タンクの排気フィルター全25基が損傷。交換しただけで原因を調べず、その後の点検計画も策定しなかった。9月の原子力規制委員会の検討会では、規制委側が「2年前に全滅しており、明らかに設計上の問題がある」と指摘していた。(小野沢健太)

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