【詳報・第5回】久保木被告 最初の患者殺害「本当に申し訳ないが、ほっとした」 3人点滴中毒死

2021年10月11日 19時52分

事件後に大口病院に張られた紙


夜勤月10回「きつかった。師長厳しくて…」 

 弁護人によると、大口病院は看護師10人、准看護師9人、非常勤の准看護師2人の勤務態勢だった。法律上、准看護師は医師や看護師から指導を受けて仕事をすることになっているが、看護師の久保木被告が准看護師に指示したことはなかったという。弁護人が「法律違反が常態化していた?」と尋ねると、久保木被告は「はい」と答えた。
 夜勤の仕事は夕方から翌日の朝まで2人で担当する。午後6、10時と午前2、4時に点滴を交換するほか、食事の配膳や体位変換、バイタル測定を4-5回行うという。久保木被告は3-4日に1度のペースで夜勤に入っていたといい、1カ月に「8回以上」は夜勤に就いていた。事件があった16年9月には夜勤が10回あった。
弁護人 シフトが出るのが2~3日前、予定を合わせるのが大変
被告 はい
弁護人 夜勤の最中には次から次へ業務をこなさないといけない
被告 はい
弁護人 人手は足りていた
被告 もう少し看護師がいてくれたらいいなと思うことはありました
弁護人 勤務はどうだった
被告 精神的にも肉体的にもきつかった
弁護人 精神的とは
被告 患者さんが亡くなることが多い。つらいと
弁護人 やめたいと思っていた
被告 はい
弁護人 勤務態勢について、師長らに相談はした
被告 いいえ
弁護人 なぜ
被告 そのようなことを言うのがわがままだと思いました。でも、相談しやすい環境ではありませんでした
弁護人 相談しやすい環境ではなかった。どういう点で
被告 師長が厳しく、相談しにくかったです
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