【独自】外環道、トンネル掘削工事停止でも地盤沈下 東日本高速道路が測量開始

2021年10月12日 06時00分

市道陥没の発生でトンネル工事がストップしてから間もなく1年経つが、一部家屋の隙間や亀裂は拡大を続け、住民は不安を募らせている=東京都調布市若葉町で

 東京外郭環状道路(外環道)トンネル工事の影響で、東京都調布市の市道が陥没した問題で、地下を掘削していたシールドマシンが停止しているのにかかわらず、住民が、ルート上や周辺の複数の家屋で、亀裂発生やすき間の拡大、地盤の沈下が続いていることを確認していることが分かった。事業者の東日本高速道路は来月にボーリング調査の実施を決め、11日から現地で測量調査を始めた。
 ルートから10メートルほど東側の同市若葉町に住む「外環被害住民連絡会・調布」の共同代表河村晴子さん宅では、地下で掘削工事が進められた昨年9月以降、敷地と家屋など150カ所以上に亀裂が入った。
 東側に沈下しているのが見て取れ、すき間が現在も拡大しつつあると指摘。「工事の振動で地盤が損傷を受けたのでは」と推測する。
 ルートから5、60メートルほど東側の家屋では、約1年前にトンネル工事が止まった後も、地面やコンクリートに南北に走る亀裂が複数本見つかった。

今年2月に民家の床下の地面で見つかった亀裂=東京都調布市若葉町で

住人の女性は「工事中はそれほど振動は気にならなかった。どうして亀裂が起きるのか原因をはっきりさせてほしい」と訴える。2カ月前からビー玉が転がるようになったという家もある。
 住民連絡会は近く、芝浦工業大の稲積真哉教授(地盤工学)の協力で実施した地盤調査結果を発表する。
 東日本高速は振動などで家屋損傷した約250世帯に家屋調査を実施し、うち170世帯の補修工事を行っている。(花井勝規)

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