同性婚「一歩外に出たら言えない状況おかしい」 裁判長交代で原告尋問 東京地裁で

2021年10月11日 22時11分
本人尋問に臨むため、東京地裁に入る原告ら=東京・霞が関で

本人尋問に臨むため、東京地裁に入る原告ら=東京・霞が関で

 同性婚を認めないのは憲法違反だとして、同性カップルらが国に損害賠償を求めた訴訟で、原告7人の本人尋問が11日、東京地裁であった。原告は、同性への恋愛感情の気づきや家族との関係、現状の不利益などを踏まえ、結婚の権利を認めるよう訴えた。
 この訴訟を当初、担当した田中寛明裁判長は原告の個別事情を「夾雑物きょうざつぶつ(余計なもの)」とし、本人尋問をしなかった。今春、異動に伴い交代した池原桃子裁判長が実施を決めた。
 出廷した原告のうち、小野春さんと西川麻実さんは十数年前から同居し、それぞれがかつて出産した子ども計3人と5人家族で暮らしてきた。偏見を恐れ、通学先には2人の関係を伝えていなかった。
 法廷で西川さんは「家族として幸せに暮らしているのに、一歩外に出たら言えない。おかしいと思った」と陳述。小野さんも「すでにたくさんの同性カップルの元で育つ子がいる。その子たちが苦労せず、伸び伸び育つ社会に」と同性婚の実現を望んだ。
 同性婚訴訟は全国5つの地裁・高裁で争われ、3月の札幌地裁判決は、同性婚を認めないのは、法の下の平等を定めた憲法14条に違反するとして違憲と初判断した。(奥野斐)

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