衆院選 本命不在で激戦区へ 13区は自立維の三つどもえか 各陣営、駅頭で実績訴え

2021年10月12日 07時08分

駅頭であいさつし、知名度アップを図る立候補予定者

 次期衆院選は、十九日の公示まで一週間となった。県北西部の八市町(船橋市の一部、柏市の一部、鎌ケ谷市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町)にまたがる千葉13区は、当選三回の自民党現職が今年になって不祥事で離党し、衆院選の不出馬を表明。自民党が新たに擁立した新人で医師の松本尚さん(59)と、立憲民主党現職(比例南関東)の宮川伸さん(51)、前鎌ケ谷市長で日本維新の会新人の清水聖士さん(60)が立候補を予定し、本命不在の中、県内有数の激戦区になる見込みだ。(堀場達)
 東武線鎌ケ谷駅で七日朝、松本さんは通勤客に「行ってらっしゃい」と声を掛け、支持者らが配るチラシで自身の政策をアピールした。公募による党公認候補に決定したのは五月半ば。以来、平日はほぼ毎朝、駅前に立つ。
 ドクターヘリ普及に尽力した元日本医科大教授で、人気医療ドラマの監修に当たった。だが「それをどれだけの人が知っているかな。知名度はまだ十分ではない」と自身を分析する。菅義偉前首相の退陣前は、街頭で党に対する不満をぶつけられることもあったが、最近はなじられる機会がなくなったという。
 同じ朝、宮川さんは北総線小室駅前に立っていた。創薬ベンチャー企業出身で、松本さんと同様、専門知識や体験を生かして新型コロナウイルス対策を訴えてきた。「第六波の危機に対処するために重要な時期。国会で対策を話し合う必要がある。この十月を選挙だけで済ませてよいのか」。温和な表情ながら、言葉に力がこもる。
 宮川さんは前回、比例復活で初当選。支持者の男性(74)は「元々、保守地盤で、対立候補の二人は有力。まだ当選圏に届いていない。派手ではないが、地道に政策を訴えていくタイプ」と気を引き締める。
 同日夕、清水さんは東武線新鎌ケ谷駅前でマイクを握った。「第一にコロナ対策」と声を上げ、鎌ケ谷市長五期の経験を強調。「国は実情が分からず、ワクチンの供給計画をなかなか示さなかった」とし、「地方への権限移譲を」「地方と国のパイプ役を担う」と訴え、道路などのインフラ整備を重点施策に挙げた。
 清水さんはほかの二人と比べ、政治運営の経験が豊富で、維新はかつて13区の候補者が比例代表で議席を保持した時期もある。だが、陣営関係者は「われわれはチャレンジャー。鎌ケ谷以外では浸透していない」と慎重だ。
 13区は二〇一二年の衆院選で、比例復活を含め、三人の立候補者が当選した。今回もその可能性は小さくない。
衆院選2021
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