行田 彩る花手水の輪 インスタで人気 観光客呼び込む 季節の花でリピーターも

2021年10月12日 07時09分

色とりどりの花が浮かび人気を集める花手水=行田市で

 行田市の中心街で、鉢の水に色とりどりの花を浮かべる花手水(はなちょうず)を店先に飾る取り組みが広がっている。観賞を目当てに訪れる人が増え、商店の売り上げにもつながるため、新たに始める店が登場。さらに街歩きの魅力が高まるといった好循環が生まれている。(寺本康弘)
 花手水は、市内にある行田八幡神社が昨年四月、コロナ禍で苦しい状況の中、参拝客に癒やしを提供したいと始めたのがきっかけ。市内の前玉神社も始めるなどして話題になり、市商工観光課と行田おもてなし観光局が昨年十月、八幡神社周辺の飲食店や菓子店など十数店が花手水を飾る「花手水week」を始めた。
 期間は毎月一日からの二週間(十一月と一月は十五日から月末まで)。市と観光局が鉢を貸し出し、花はそれぞれの店が用意する。
 取り組みはインターネット上で話題となり、二十、三十代の女性らがスマートフォンや一眼レフカメラで撮影に訪れるように。写真は会員制交流サイト(SNS)の「インスタグラム」などに投稿され、多彩な花の美しさが目を引き、さらに観光客を呼び込んだ。新たに始める店舗が増え、庭で花を育てる地元の人たちからの参加希望も。花手水を飾る場所は公共施設なども含め六十カ所を超え、さらに増え続けている。
 八幡神社の向かいにある洋菓子店「シャロン」は、昨年四月から飾っている。店長の岡安渉さん(47)は「訪れる人がきれいと感じて撮影してくれるのは充実感がある。もちろん商売につながるのもうれしい」と話す。
 「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」を運営する行田おもてなし観光局の富山紀和事務局長は「物産館の売り上げは、花手水を飾る期間と期間外では平均で倍ぐらい違う」と波及効果を実感。花は季節によって違うため「リピーターが多いのも特徴」という。市商工観光課は、コロナ禍で身近な観光が見直され、感染不安の少ない屋外の展示であることも、花手水観光が注目された要因とみている。
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 市と観光局は「黄金の浮き球を探せ」と題したイベントを開催している。市内六十カ所以上の花手水のうち、五カ所に浮かべられた金色の浮き球の飾りを探して撮影。インスタグラムでハッシュタグ「行田花手水浮き球探し」を付けて投稿する。抽選で四十人に地元商店で使える商品券千円分が当たる。期間は今月十四日までと、十一月十五日〜十二月十四日。
 問い合わせは、観光局=電048(577)8442=へ。

花手水が飾られている場所を示すマップの一部


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