告示 桜川市長選に現新3氏 市議補選は2氏無投票

2021年10月12日 07時10分
 桜川市長選と市議補選(被選挙数二)は十日、告示された。市長選には元市議で新人の榎戸和也(かずなり)氏(69)と三期目を目指す現職の大塚秀喜氏(60)=公明推薦=、元会社員で新人の高橋満氏(76)の無所属三人が立候補を届け出て、三つどもえの選挙戦となった。
 榎戸氏は、西桜川の選挙事務所前で第一声。「市政の大きな方向転換をする。(四月に開店した農産物直売所の)加波山市場の運営など、市民の税金がどう使われているのかをチェックをしなければいけない」と声を上げた。
 大塚氏は、富士見台の事務所前などで出陣式に臨んだ。「市の一番の問題は人口減少だ。今春、第二子以降の学校給食費の無料化を実現した。市長三期目は全ての子どもを対象にできないかと考えている」と意欲を見せた。
 高橋氏は、市役所大和庁舎近くで報道陣を前に第一声。「岩瀬地区は昔は人もいたのに、今ではゴーストタウンだ。(二〇〇五年の岩瀬町、真壁町、大和村の)市町村合併は間違っていたのではないか」と問題提起した。
 市議補選には無所属新人二人が立候補を届け出、無投票で当選が決まった。
 市長選の投票は十七日、市内二十カ所であり、午後七時半から大和ふれあいセンター・シトラス(羽田)で即日開票される。
 期日前投票は午前八時半〜午後八時、大和、岩瀬、真壁の市役所各庁舎で実施される。十六日まで。
 九日現在の選挙人名簿登録者数は三万四千六百八十二人。(出来田敬司)

◇桜川市長選立候補者 (届け出順)

榎戸和也(えのきど・かずなり) 69 無新 
  農業(元)市議・県立高校教諭・富士銀行員▽東北大          
大塚秀喜(おおつか・ひでき) 60 無現<2>
  市長・市社会福祉協議会長(元)市議・真壁町議▽中央工学校 公
高橋満(たかはし・みつる) 76 無新 
  (元)タクシー運転手・相模鉄道バス運転手▽法大

◆桜川市長選 候補者の横顔 (届け出順)

「地域課題 自分たちで」
榎戸和也(えのきど・かずなり)氏(69)

 「お金の使い方や職員の使い方に透明感がない」「一部の人が都合にいいように市政を運営している」。市議時代には、道路建設を名目とした森林伐採に疑義を唱え、公用車の走行履歴に目を光らせてきた。
 市長選への挑戦は二〇一七年に続き二回目。今回は、JR大和駅北地区の開発計画の見直しや、水漏れが生じている水道管の抜本的な修繕、真壁地区の街並みを生かした価値の創造などを公約に掲げる。
 県立水戸一高、東北大を経て、いったん大手都市銀行入り。その後帰郷し、三十三年にわたり県立高校の社会科教員を務めた。「世の中のさまざまな問題を生徒たちと楽しみながら考えてきた」と振り返る。
 曽祖父が明治期に郡会議員を務めていたことも、政治家を志したきっかけの一つだ。「自分たちの地域の課題は人任せにせず、自分たちで解決しなければ」と力を込める。
 座右の銘は「一隅を照らす」。趣味は水上勉など社会派作家の小説を読むこと。妻、長男と暮らす。

「人口減少に歯止めを」
大塚秀喜(おおつか・ひでき)氏(60)

 市長二期八年。里山のヤマザクラを主とした観光や、県西地域初の小中一貫校「桃山学園」の開校などを実績としてアピールする。中でも力を入れたのが、市の財政を圧迫していた県西の医療機関の再編だ。
 二〇一八年、民間を含めた三つの病院を「さくらがわ地域医療センター」(桜川市)と「県西部メディカルセンター」(筑西市)の二カ所に集約した。市の負担は年間一億八千万円程度減り、「いい方向に進んでいる」と手応えを語る。
 三期目に取り組みたい喫緊の課題は人口減少対策。同市は〇五年、三町村の合併で発足したが、当時四万八千人超だった人口は現在、四万人を割り込んでいる。JR水戸線大和駅の周辺に民間主体で住宅地を開発し、凋落(ちょうらく)傾向に歯止めを掛けたい考えだ。
 読書、映画鑑賞、ウオーキングと多趣味。好きな歌手には中島みゆきさん、元ちとせさんを挙げる。座右の銘は、国鉄総裁を務めた石田礼助さんの「粗にして野だが卑ではない」。真壁地区で妻と二人暮らし。

「長寿社会を実現する」
高橋満(たかはし・みつる)氏(76)

 三回目となる市長選挑戦の理由は「職探しだよ」。過去には衆院選茨城1区、東京都知事選、合併前の旧岩瀬町長選への立候補経験もある選挙の大ベテランだ。
 現市政についてはよく分からないとしつつも、二〇〇五年の市町村合併は「間違っていた」ときっぱり。生まれ育った岩瀬地区のにぎわいが消えつつあることに危機感を覚えている。
 公約には、医科大学を設立して百二十歳まで生きられる長寿社会を実現することや、市が憩いの場として上野沼を取得すること、労働者の週三日勤務の実現などを掲げる。
 旧岩瀬町出身で、中学卒業後は相模鉄道(横浜市)のバス運転手になった。その後、都内のタクシー会社で長く運転手として勤務。働きながら通信課程で大学を卒業した。「都会は生活費が高く暮らしにくい」と、六十五歳で帰郷した。
 酒やたばこには関心がなく、趣味は「運転かな」。今も都内まで愛車で行き来する。目下の悩みは立候補で必要となる供託金の捻出という。一人暮らし。
◇ ◇

◇桜川市議補選 無投票当選者(被選挙数2)(届け出順)

川股隆 74 無新
中田拓也 45 無新

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