国産のつえ ステッキ工房 シナノ 転ばぬ先の品選び

2021年10月12日 07時12分

女性に人気の華やかなデザインつえを持つ山崎店長=東京都千代田区で

 日本で販売されているつえの8〜9割は海外製。品質・機能への信頼と、修理がしやすい安心感を背景とした国産品を求める声は少なくない。それに応えているのがこの店だ。
 「ステッキ工房 シナノ」は、1919(大正8)年創業の老舗スキーポールメーカー・シナノ(長野県佐久市)が手掛ける、つえ専門店。オーソドックスなものから、華やかなデザインもの、折りたたみなど機能性の高いものなどバラエティー豊か。同社が長年培った「支える」加工技術を注ぎ込んだつえ約150種類を販売している。
 「たまたま通りかかって『ホームセンターでは販売していても説明してくれる人はいない。専門店なら安心』と買って行かれる方もいますよ」(有楽町店店長・山崎照子さん)
 山崎さんから見ると、間違ったつえ選びをしている人は多いという。例えば、長さは身長が基準だが、それだけで決めない方が良い。腰が曲がっているなら、通常の立ち姿で腕をまっすぐ下げ、つえを地面に立てたとき、グリップが手首の位置になるのが適切。グリップを握れば軽く肘が曲がる。最も体を支えやすく、転びにくいという。
 売れ筋1位は「ネオクラシカル 折り畳み(ブラック)」1万6500円。体重を支える手のひらの負担を減らす軟らかいグリップと、雨の日の床でも滑りにくい先ゴムが魅力。しかも折りたためるので持ち運びもしやすい。2位は同じ「ネオクラシカル」のワイン色。女性人気は1位だとか。3位は「抗菌楽ーダ+(ネイビー)」6820円。時代を反映して、抗菌が購入の決め手になっている。

左から売れ筋1、2、3位の商品

 「コロナ禍でステイホームが長引き、筋力が弱まって、つえの需要は上がっていますが、コロナ禍だからこそ来店を控える人も多い。そもそもご本人が歩行困難だと、ご家族が付き添われるか代理で来店されます」
 山崎さんの経験上、男性は恥ずかしがって必要になるまで買わないが、女性は早めに準備するとか。自分で試して合ったものを選ぶためにも「転ばぬ先のつえ」が肝心だ。 (村手久枝)
 千代田区有楽町2の10の1東京交通会館地下1階。11〜18時。木曜休。(電)03・3218・3033 武蔵野市吉祥寺本町にも支店あり。

関連キーワード


おすすめ情報