品川で14日からシールドマシン発進 リニア中央新幹線初の大深度掘削 住民反発も

2021年10月12日 20時58分
リニア新幹線の北品川非常口の工事が進む工事現場 (今年6月撮影)

リニア新幹線の北品川非常口の工事が進む工事現場 (今年6月撮影)

 JR東海は12日、東京―名古屋間で進むリニア中央新幹線の工事で、14日に東京都品川区の深さ40メートル超の大深度地下で、シールドマシンを発進させると発表した。同社によると、大深度地下を掘るのはリニア全線で初めて。
 大深度地下のシールド工法を巡っては、昨年10月以降、東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事で陥没が起きている。このためJR東海は今回の掘削を地盤への影響などを調べる「調査掘進」と位置付け、年度内に約300メートル掘る。外環道の陥没はシールドマシンによる土砂の取り込み過ぎが一因とされており、土砂量の計測の正確さも確認する。
 同社は調査掘進で得られた結果を周辺住民に説明した後、2022年度以降に1カ月当たり約400メートルのペースで川崎市方面に掘り進めるとしている。
 建設に反対する「リニアから住環境を守る田園調布住民の会」(三木一彦代表)は「住民軽視の暴挙。事実上の初期掘進で、到底容認できず、中止を求める」と緊急抗議声明を出した。
 JR東海は「これまで住民向けの説明会で施工管理の強化などを説明してきた。今後も住民の意見に丁寧に対応し、心配の解消に努める」とコメントを発表した。(加藤益丈)

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