小学生がジオラマ制作 中島飛行機武蔵製作所 武蔵野ふるさと歴史館で展示

2021年10月13日 07時14分

中島飛行機武蔵製作所のジオラマを作った鈴木杏香さん =武蔵野市提供

 戦時中、現在の武蔵野市にあり、米軍爆撃機B29による東京空襲の最初の標的にされた「中島飛行機武蔵製作所」のジオラマ(縮尺模型)が、同市境の市立武蔵野ふるさと歴史館で展示されている。十七日まで。
 ジオラマは縦三十五センチ、横五十七センチ、高さ七センチ。市立千川小六年の鈴木杏香(あこ)さんが夏休みの自由研究で作成した。
 製作所跡地にある武蔵野中央公園を遊び場にしており「どんな建物が立っていたのか、模型を作れば深く知ることができる」と考えた。爆撃で目立たないよう製作所の屋根をコールタールで塗りつぶしたというエピソードを調べ、屋根の色を抑えた色にした。学徒動員されていた女子学生が空襲で犠牲になったことを知り、心を痛めた。
 同製作所は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)のエンジンなどを生産していた大規模軍需工場。工場への空襲は一九四四(昭和十九)年十一月から計九回に及んだ。学徒動員の約二十人を含む工場関係者約二百二十人が死亡、近隣住民数百人も犠牲になった。
 同館公文書専門員の高野弘之さんは「戦争体験者の高齢化が進むなか、戦争の記憶と記録の継承の一つの成果としてご紹介した」と話している。問い合わせは同館=電0422(53)1811=へ。(花井勝規)

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