故金子兜太さん出身地、埼玉・皆野の俳句史をたどる企画展 生家から見つかった俳誌など30点

2021年10月14日 07時17分
 俳人の故金子兜太さんの出身地、皆野町で育まれた俳句史をたどる企画展「皆野の俳句〜戦前編」が、同町役場一階ロビーで開かれている=写真。二十九日まで。
 今年二月に国有形文化財に登録された兜太さんの生家「旧壺春堂医院」の主屋と土蔵の収蔵資料を町教育委員会などが整理していて見つかった、大正から昭和の俳誌など約三十点を展示している。
 兜太さんの父で医師・俳人として知られた伊昔紅(いせきこう)が、俳人の水原秋桜子(しゅうおうし)や石田波郷との交流を通して、中央俳壇とのつながりが既にあったことや、戦時中に治安維持法の下で逮捕された四十人余りの俳人の一人、嶋田青峰が主宰した「土上(どじょう)」も並ぶ。同誌に投句していた兜太さんの<機銃音老いし牧師を瞬(またた)かす>なども掲載されている。
 展示を企画した町教委の望月暁さん(40)は「伊昔紅が早い時期から新興俳句への関心を持っていたことが分かる」と説明。今後は「戦中編」の展示も構想しているという。
 土、日曜と祝日は休み。問い合わせは町教委=電0494(62)4563=へ。(久間木聡)

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