リニア中央新幹線 品川で大深度掘削を開始

2021年10月14日 17時15分

リニア新幹線の北品川非常口の工事が進む工事現場 (本社ヘリ「あさづる」から、6月)

 JR東海は14日、東京―名古屋間で進むリニア中央新幹線の工事で、東京都品川区の深さ40メートル超の大深度地下にシールドマシンでトンネルを掘る「調査掘進」を始めた。地盤への影響などを調べながら年度内に南西に約300メートル掘る。本格的な掘削開始は当初の計画より1年遅い2022年度以降になるが、全体の工期に影響しないとしている。
 この日は、シールドマシンの発進地点となる立て坑「北品川非常口」の深さ約83メートルの位置からコンクリート(厚さ約1.3メートル)に穴を開ける作業を始めた。この作業に半月ほどかかる予定で、その後、南西に300メートル掘り進める。
 リニア工事は、品川―名古屋間の286キロのうち都内と川崎市の33キロと、名古屋市などの17キロの大深度地下にトンネルを掘る。同社は当初、本年度初めに北品川非常口から掘削を始める計画だった。
 しかし、昨年10月以降、リニアと同じ大深度地下にシールドマシンでトンネルを掘る東京外郭環状道路(外環道)の工事により東京都調布市の住宅街で陥没や空洞が生じたため、開始を遅らせ、取り込んだ土の管理強化などの対策をまとめ、住民説明会を行っていた。
 リニア中央新幹線を巡っては、JR東海と沿線の静岡県との対立から工事が遅れ、27年開業は延期不可避となっている。(加藤益丈)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧