山本太郎氏、出馬撤回の東京8区 「野党共闘」は実現する? 解散当日も立民、共産が街頭演説

2021年10月14日 21時48分
 駅前で「政権交代を」と訴える人や、選挙用ポスターを撮影する人―。衆院が解散された14日、立候補を予定する人は慌ただしく動いた。解散から31日の投開票まで戦後最短となる17日。事実上の選挙戦が始まった。

◆東京8区(杉並区) 自民・石原氏、維新・笠谷氏も出馬


通行人に手を振る東京8区の立候補予定者


 解散を前にした14日午前8時すぎ。杉並区のJR西荻窪駅前には立民新人吉田晴美さん(49)の姿があった。駅に向かう人に「おはようございます」と頭を下げ、政策を書いたチラシを手渡す。受け取った区内のパート高橋早紀子さん(70)は「年金だけでは暮らせない低所得者層なので、安心して暮らせる政治をしてほしい」と話した。
 東京8区は自民前職石原伸晃さん(64)の地元。立民と共産、れいわが野党統一候補で対抗する協議を進めてきた。今月8日には、れいわ代表の新人山本太郎さん(46)が8区から統一候補として出馬を表明。ところが調整不足だったのか、吉田さんの支持者らが不満を表し、山本代表は「けんかしている場合じゃない」と8区からの出馬を撤回した。
 このため14日時点で統一候補は出せず。共産新人上保匡勇さん(36)は午後4時、京王井の頭線久我山駅前に立ち「野党共闘で自公政権を転換していきましょう」と呼び掛けた。

通行人に政策を訴える8区の立候補予定者

 自民の石原さんは解散後、支持者に電話をかけるなどして今後の支援を依頼。維新から出馬予定の新人笠谷圭司さん(41)も街頭演説した。(砂上麻子)

◆東京4区(大田区) ポスター撮影、街頭、政策協定

 6選を目指す自民前職の平将明さん(54)は解散後、党本部での選挙用ポスターの撮影や、演説会などの打ち合わせに追われた。地元事務所では、推薦状を持参する業界団体関係者らが出入りし「見通しより1週間早まっただけでバタバタ」と秘書らが動き回った。
 維新新人の林智興さん(45)は午後4時すぎ、東急池上駅へ。4区での立候補が決まったのは8月下旬。「地元出身でもなく、かなり動かないと」
 共産新人の谷川智行さん(50)は午後6時半に野党共闘を目指す政策協定に調印。「ギリギリになったが、今までできなかった共闘ができた」(宮本隆康)

◆東京20区(東村山市など) 街頭、公務

 解散後、地元に戻った共産前職宮本徹さん(49)は、午後3時に東久留米市の西武鉄道東久留米駅前で「なんとしても政権交代を実現させなければ」と演説。それを聴いた同市の元教員鈴木佳子さん(70)は「困っている人の声をすくい上げてくれる人に投票したい」。
 自民前職の木原誠二さん(51)は内閣官房副長官として官邸で公務。「今後の活動も官邸のスケジュール次第。こういう形の選挙は初めて」と陣営関係者。維新新人の前田順一郎さん(46)は午後5時、東村山市の久米川駅前で「自民でも共産でもない選択肢を」と呼び掛けた。(林朋実)

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