【会見詳報】成長の果実、国民に行き渡るのはいつ? 岸田首相「軽々しく言うことは無責任」と答えず

2021年10月14日 22時40分

衆院を解散し、記者会見する岸田首相

 衆院解散を受けて岸田文雄首相は14日、官邸で記者会見を開いた。詳報は次の通り。
【冒頭発言】

夏の2倍程度の感染力にも対応可能な医療体制

 本日、衆議院を解散した。19日に公示、31日に総選挙を行う予定だ。選挙期間中も新型コロナウイルス対応には遺漏がないよう万全を期していく。解散、総選挙を経て一刻も早く衆議院の構成を確定し、主要政策の具体化に向けた作業を加速するとともに、新型コロナ対策、経済対策を講じていかなければならない。国民1人1人が豊かで、生き生きと生活できる社会をつくり上げることができるのは誰なのか、どの政権なのか、国民の皆さんに選んでいただきたい。
 今、感染状況は落ち着いている。ワクチン、検査、治療薬の普及により、国民が望む予防、発見から早期治療までの一連の流れをつくることができた。感染状況が落ち着いている今こそ、こうした流れを進め、最悪の事態を想定して強力な新型コロナ対策を準備することが必要だ。
 まず夏の2倍程度の感染力にも対応可能な医療体制をつくっていく。万が一、それ以上感染が拡大することがあっても国の責任において緊急的な病床を確保するなど万全の備えをしていく。公的病院の新型コロナ専用病床化を進める。感染拡大時の病床稼働率を8割超まで引き上げる。

成長も分配も目指す

 事業者の活動、国民の生活は傷んでいる。コロナの影響を受けた事業者には地域、業種を問わず、来年3月まで事業継続の見通しが立つよう、昨年の持続化給付金並みの給付を事業規模に応じて行う。雇用調整助成金の特例も来年3月まで延長する。
 新型コロナ対策と経済対策に万全を期した上で、コロナ後の新しい経済社会をつくり上げていかなければならない。コロナ後の新しい未来を切り開いていけるのは誰なのか、国民に選択いただきたい。
 岸田政権は成長も分配も実現を目指していく。野党が言うように分配だけでは成長ができなくなり、分配するパイもなくなってしまう。この誤りを2度と繰り返してはいけない。
 民間の活力を最大限引き出し、国際競争に打ち勝つ産業や企業を生み出すことで力強い成長を実現していく。単に市場や競争に任せるだけでは成長の果実は一部の国民にしか届かない。民と官がともに役割を果たすことで、温かい改革を進め、成長の果実が国民に幅広く行き渡る成長と分配の好循環を実現していく。そのために「新しい資本主義実現会議」を創設する。

今回は未来選択選挙

 新しい時代を開拓するためにはデジタル改革、規制改革、行政改革を一体的に進めていくことが重要であり、「デジタル臨時行政調査会」を立ち上げる。
 新しい資本主義は地方からスタートする。過疎化や高齢化といった地方の課題をデジタルを実装することで解決する「デジタル田園都市国家構想」を進める。
 岸田政権は分配を市場に全て任せるのではなく、国が丸抱えするのでもなく、民と官がそれぞれの役割を果たすことで国民を豊かにしていく。雇用を増やすことに加え、1人1人の給与を増やしていく。賃上げ促進税制を強化するよう政府・与党に指示した。従業員の給与を引き上げた企業を税制で支援する。控除額の上限も大胆に引き上げる。
 新型コロナ対策、経済政策を思い切って実行するため、総選挙で国民の信任をいただければ、数十兆円規模の総合的かつ大胆な経済対策を最優先で届ける。
 私の思い、私が提示してきた政策に1点のぶれも後退もない。今回の選挙は、未来選択選挙だ。今、時代は分岐点にある。どのように動くかが日本の未来を決めることになる。成長の成果が還元される、安心できる日本を皆さんとともに切り開いていきたい。
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