アメリカで17万人超「コロナで養育者死亡」 人種間で格差も

2021年10月14日 22時48分
新型コロナウイルスのデルタ株(国立感染症研究所提供)

新型コロナウイルスのデルタ株(国立感染症研究所提供)

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】新型コロナウイルスによる死者数が世界最多の米国で、17万人以上の子どもが親などの養育者を失ったとする推計を米疾病対策センター(CDC)などがまとめた。多くが人種的少数派(マイノリティー)で、研究者は「子どもの将来に深刻な影響をもたらす可能性が高い」と支援を訴えている。
 米国では先月末までに約70万人が新型コロナで死亡した。研究は昨年4月から今年6月までの人口や死亡に関する統計などから、親や祖父母といった養育者の少なくとも1人の死亡を経験した18歳未満の子どもが140000人以上いると算出。さらに9月末までの3カ月間を加味し、計17万5000人と推計した。
 コロナの犠牲者はリモート勤務ができない小売りや交通、清掃などの仕事に就くことが多い黒人らに多く、養育者を失った子どもの約65%も人種的少数派だった。白人の子に比べ、黒人の子は2.4倍、先住民の子は4.5倍も養育者を失う割合が高かったという。ヒスパニック系も1.8倍だった。
 研究は、人種間の犠牲の格差が将来の不平等を拡大させかねないとして、コロナ検査やワクチン普及などとともに、養育者を失った子どもへの経済的な支援の必要性を強調した。

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