衆院解散で選挙モード 各党 勝利への決意 候補予定者 地元で街頭演説

2021年10月15日 07時00分
 衆議院が十四日、解散された。県内では十九日公示、三十一日投開票の総選挙に向けて各党県組織の幹部が勝利への決意を述べ、立候補を表明している前職、元職、新人らが相次いで街頭演説をするなど、事実上の選挙戦に突入した。
 勢力維持を目指す自民党県連の土井隆典幹事長は「今回は一騎打ちの選挙区が多い。全候補の勝利に向けて気を引き締める」と話し、「新型コロナウイルスのワクチン接種のスピード感は、菅(義偉)前政権の大きな成果だ」と与党の実績をアピールした。
 公明党は今回、県内の小選挙区に候補者を擁立しないが、安定した自公政権の維持を強調。上田勇・県本部代表は「今までも自民とは選挙協力をしてきた。今回はもう一段踏み込んだ支援をしたい」と話した。
 野党は勢力の拡大を狙う。立憲民主党県連の阿部知子代表は「県民にこんな政治でもいいのかと訴え、神奈川から変えていく。横浜市長選では市民の力で新しい市長を生み出した。変えるのは(有権者の)皆さんしかいない」と主張した。
 「共闘」の動きも。共産党県委員会の田母神悟委員長は「政権交代を目指して野党が一本化して戦う必要がある」、社民党県連代表でもある福島瑞穂党首は「候補を擁立しない選挙区で、野党統一候補をしっかり応援する」と、それぞれ野党共闘を訴えた。
 一方、日本維新の会は共闘には加わらず、「第三極」として浸透を図る。維新の県内組織顧問の松沢成文氏は「自民の利権保守でもなく、何でも反対の抵抗野党でもない第三極の勢力拡大を目指す」と語った。国民民主党県連の小粥康弘代表は「対決より提案。与党とも共闘勢力の野党とも違うビジョンを、選挙戦で見せていく」と語った。(志村彰太、丸山耀平、村松権主麿)

◆選管バタバタ準備 「やることいっぱい」

 岸田文雄首相が衆院選の日程を示した四日以降、県内自治体の選挙管理委員会は準備に追われている。
 鎌倉市選管は十七日に市長選の投開票日を控え、期日前投票の真っただ中。衆院選の準備も進めるが、前回は市選管が行った神奈川4区(同市など)の公示日の立候補受け付けは県選管が担う。渡辺好二市選管事務局長は「市長選と同時並行で、衆院選の立候補受け付けまで注力できない。衆院選の開票所準備など、やることがいっぱい」と話した。
 横浜市選管は四日から選挙公報のポスティング業者の手配を始めたが、業者の人員不足などで確保の見通しが立たない状況に。何とか十二日までに全域で配布できる体制を整えたが、一時は市域の一部で配布できない可能性もあったという。(石原真樹、丸山耀平)

◆有権者「政策が伝わってこない」

立候補予定者らの街頭演説に集まった有権者ら=横浜市で

 有権者は四年ぶりの衆院選をどう受け止めるのか。横浜市中区の鈴木幸男さん(71)は「内閣は発足直後だし、野党は批判ばかり。どちらも政策が伝わってこない。論戦を深めて、経済対策や新型コロナ禍の出口戦略などを具体的に示して」と望む。横浜市に通勤する茅ケ崎市の会社員清宮(せいみや)麻紀さん(52)は「一時的な給付金ではなく、会社がつぶれないようにしたり、労働者の給料が上がったりするような根本的な経済対策をしてほしい」と求めた。
 横浜市保土ケ谷区のアルバイト高島穣さん(24)は「コロナ禍でバイト先の居酒屋が時短営業になり、収入が減った。生活困窮者の支援に力を入れてくれそうな候補者に投票したい」と話した。(神谷円香、酒井翔平)

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