衆院解散 超短期決戦 県内各党 訴えに火花

2021年10月15日 07時10分

衆院解散を伝えるニュースを見つめる人たち=千葉市美浜区で

 14日の衆院解散で、千葉県内の各議員もバッジを外し、地元での活動を本格化させるなど今月19日公示、31日投開票の衆院選に向けて事実上の選挙戦に突入した。解散から投開票まで17日と異例の超短期決戦が始まった。(衆院選取材班)

◆「全選挙区で勝利」

 解散詔書が読み上げられ、万歳三唱が響き渡った国会議事堂を後にした自民前職の浜田靖一・党県連会長(千葉12区)は「何度も経験しているが、任期満了を超える衆院選は(憲政史上)初めてなので珍しい体験」と述べた。選挙戦に向けて「安全で安定した暮らしのためにも政権運営の継続が必要不可欠だと考える。党の公約を県民に訴え、県内全十三選挙区で勝利を目指す」と力を込めた。

◆「巨大与党と戦う」

 立民前職の奥野総一郎・党県連選対委員長(比例南関東)は「任期を超える選挙になる以上、なぜ予算委員会を開かなかったのか。岸田首相が新型コロナウイルス対策の考えなどを語ってほしかった」と解散のタイミングを批判。野党共闘について「小選挙区制である以上、巨大与党と戦う大きな塊を作ることが大事。小選挙区で一人でも多く勝ち上がれるよう戦っていく」と決意を込めた。

◆「与党の実績訴え」

 公明は自民と選挙協力して小選挙区に候補者を立てず、比例に注力する。県本部代表の平木大作参院議員は「(前回失った)比例南関東の三議席目の奪還を懸けたリベンジの戦いで、負けるわけにはいかない。与党の実績と公明らしい政策を訴えていく」とした。

◆「政権交代を実現」

 共産党の小倉忠平県委員長は「総選挙で一番大事なのは政策的、政治的対決点を国民の前に明らかにすることであり、許し難い対応だ。政権交代を実現し、新しい政治への大転換を図る」とコメントした。

◆「新しい政治作る」

 日本維新の会の石井章参院議員は「組閣からわずか十日での解散は異例。新しい政治をつくるためにまい進し、千葉の候補者全員の当選を目指す」とする談話を出した。

◆「政策競争し合う」

 国民民主党県連代表の礒部裕和県議は「具体的に課題と解決策を示し、政策を競争し合う健全な民主主義へと転換していくチャンスにしたい」との談話を出した。

◆有権者、争点見極め コロナもっと情報を 経済成長実感ない

 「まずはコロナ対策を」「経済成長の実感はない」−。十四日の衆院解散を受け、県内の有権者らにこれまでの自公政権への評価や、四年ぶりに迎える三十一日投開票の総選挙で重視するポイント、政治に望む姿を聞いた。(加藤豊大、鈴木みのり)
 八千代市の大学一年、仲村彩菜さん(18)は「新型コロナウイルスに感染したら、すぐに病院にかかれるのか。ワクチンの三回目の接種をするとしたら副反応も不安で、もっと情報発信をしてほしい」。子育て政策についても「核家族化が進み、子育ての相談がしづらくなっている。地域と親がつながれる場を作ってほしい」と求めた。
 生活に身近な政策を重視する若い世代は多い。市原市の派遣社員の男性(26)も「アベノミクスで株価が上がったと言うが、生活に実感はない」と漏らす。「消費税を下げるなど、『分配』を重視する政党や候補者に注目したい」と語った。
 外交・安全保障や改憲など、国のあり方に対する意見も聞かれた。太平洋戦争で兄を亡くした千葉市若葉区の広瀬洋子さん(85)は「中国の軍備増強など懸念もあるが、日本は戦力で対抗するのではなく国同士の対話を大切にしてほしい」。陸上自衛隊木更津駐屯地に昨年暫定配備された、輸送機オスプレイについても「安全かどうか分からないのに何のために置いたのか。丁寧に説明を」と求めた。
 自民などが前向きな姿勢を見せる改憲に対して、千葉市稲毛区の会社員男性(62)は、「メリットが分からないし、改憲派の真意が見えてこない」と冷ややか。改憲の必要性についてのさらなる議論を望んだ。

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