衆議院解散 選挙戦スタート 有権者 候補選びのポイントは 大学生「福祉や介護 大事に」 会社員「市民目線で語れる」

2021年10月15日 07時18分

党幹部を応援弁士に迎え、マイクを握る立候補予定者=さいたま市浦和区で

 衆議院が十四日に解散した。総選挙は十九日公示、三十一日に投開票される。解散から公示までわずか五日という慌ただしい日程の中、立候補予定者らが街頭演説するなど選挙戦は事実上スタート。有権者からは、一票を投じる先を慎重に見定めようとする声が聞かれた。(飯田樹与、前田朋子、久間木聡、寺本康弘、武藤康弘)
 解散後、自民前職はさいたま市内で街頭演説し、衆院選では岸田内閣への信任を問うとともに「自公連立政権か、(立憲民主党、共産党などによる)立共政権か、どちらかを選ぶ選挙だ」と主張。新型コロナウイルスワクチンの接種を進めた政府与党の実務遂行能力の高さをアピールした。
 同市内でマイクを握った立民元職は、選挙区で事実上の野党統一候補となる。演説では消費税減税や「原発ゼロ」など各党の合意事項に触れ、教育施策を力説。「民主主義を取り戻す極めて大事な選挙。われわれが示す選択肢を選んでいただくよう、ぜひ投票所に足を運んで」と呼び掛けた。
 二人の女児を育てるさいたま市浦和区の女性会社員(28)は「子どもが生まれて選挙への関心が強くなった」という。現在は育休中で、候補者のチラシなどを集めて投票先を検討中。「消費減税などは現実離れしていると感じる。市民目線で語れる候補者に投票したい」と話した。
 劇団を主宰する横瀬町の若林一男さん(73)は、森友学園問題などで政府与党が説明責任を果たしていないと指摘。「国民の思いと向き合わず上から押さえ付けるような政治は評価できない」と断じる。政治や社会の状況に戦前回帰ともいえる空気を感じるといい、日本が再び戦争の道に進むことがないよう選択するとした。
 春日部市の商業施設に買い物に来ていた市内の女性公務員(36)は「子どもの将来の教育費が心配」といい、子育て支援策を重視するという。支持政党は特になく「訴える内容を見て投票先を決めたい」と話した。
 川越市の大学に通う佐藤来夢(らいむ)さん(20)は「衆院解散のニュースはスマホで少し見た程度」というが「投票には行きたい」と断言。「福祉や介護問題を大事にする候補者を選びたい。未来の子どもたちの負担を減らしてくれそうな人を」とポイントを挙げた。

関連キーワード

PR情報