衆院選 各小選挙区の情勢(上)

2021年10月15日 07時18分
 埼玉県内十五の小選挙区では立候補予定者らが準備を進めている。各選挙区の情勢を三回に分けて紹介する。

◆【1区】 共闘で議席奪還目指す

◆村井英樹(41) (元)内閣府政務官 自前<3>
◆武正公一(60) (元)財務副大臣 立元<6>
◆吉村豪介(40) 参院議員秘書 維新
◆佐藤真実(37) 民生委員 無新
 自民党岸田派に所属し、総裁選への貢献で上げ潮ムードの村井と、野党共闘の成立で議席奪還に燃える元職の武正が争い、維新と無所属の新人二人が挑む。
 村井は「(共闘は)厳しい状況につながると思うが気にせず、任期中にやってきたことを愚直に訴えるだけ」と強調。武正は「地元を歩き地域に密着した四年間、有権者の反応もいい」と手応えを語る。
 吉村は政治の仕組みを根幹から変革すると訴え、佐藤は防災を中心に市民目線の政治実現を掲げる。

◆【2区】 7選自民に3新人挑む

◆新藤義孝(63) (元)総務相 自前<7>
◆奥田智子(52) (元)県議 共新
◆高橋英明(58) (元)川口市議 維新
◆田島剛(42) ジム経営 れ新
 八選を目指す自民の新藤に、共産、維新、れいわの新人三人が挑む構図。
 知名度で優位に立つ元総務相の新藤は党務の合間を縫って地元に入り、支援企業・団体などから幅広く支持を集めている。
 元県議の奥田は「政治を変える絶好のチャンス」と支持を訴える。元川口市議の高橋は自民支持層などへの浸透を狙う。田島は消費税廃止を訴えている。

◆【3区】 前職 事実上の一騎打ち

◆黄川田仁志(51) 内閣府副大臣 自前<3>
◆山川百合子(52) (元)県議 立<前><1>
◆河合悠祐(40) 会社役員 N新
 黄川田と山川の前職二人が激しく争う構図となっている。
 黄川田は地域の催しにこまめに顔を出すなど、三期で地道に支持基盤となる足場を築いてきた。
 山川は前回、小選挙区で黄川田に敗れたが比例で復活。知名度がある草加市で票を上積みし、越谷市でも浸透を図っている。
 河合は若年層を中心に支持拡大を狙う。

◆【4区】 4人が立候補で乱戦に

◆穂坂泰(47) 環境大臣政務官 自前<1>
◆工藤薫(71) (元)新座市議 共新
◆浅野克彦(47) 党県連代表 国新
◆小笠原洋輝(37) 無新
 五人による混戦だった前回から打って変わって前職に新人三人が挑む構図に。前職の穂坂以外は顔触れも変わった。
 穂坂は一期ながら、内閣第二部会副部会長としてデジタル庁立ち上げに関わった実績をアピール。新座市議を七期務めた工藤は「野党共闘で政権交代を目指す選挙にしたい」と意気込む。国民県連代表の浅野は生活保護家庭で苦学して北海道大を卒業した経験から、教育の無償化が持論。産別労組の推薦を集め、宣伝カーで選挙区内を回る。新人の小笠原も準備を進めている。

◆【5区】 前職2人 6度目の戦い

◆牧原秀樹(50) (元)経済産業副大臣 自<前><4>
◆枝野幸男(57) 党代表 立前<9>
 十選を目指す枝野に牧原が六度目の戦いを挑む。
 牧原は前回、四万二千六十八票差で小選挙区で敗れたが、比例復活で四期目の当選を果たした。地元での活動を重視し「私以上に地元の事情を把握している者はいない」と地域密着をアピールする。
 党代表の枝野は抜群の知名度を誇るが、選挙期間中は党候補者の応援で全国を回るため、自身の選挙区にはほとんど入れないという。自公政権による新型コロナウイルス対策は失政だと断じ、政権交代を訴える。
<記事の見方>
 氏名 年齢 肩書 (1)(2)(3)
 (1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、立=立民、共=共産、維=日本維新の会、国=国民、れ=れいわ新選組、N=NHK党、無=無所属。敬称略

◆小選挙区の区割り

【1区】 さいたま市見沼(5区を除く区域)・浦和・緑・岩槻区
【2区】 川口市(15区を除く区域)
【3区】 草加・越谷市(13区を除く区域)
【4区】 朝霞・志木・和光・新座市
【5区】 さいたま市西・北・大宮・見沼(北西部の一部)・中央区

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