衆院選 解散 短期決戦へ号砲 19人出馬予定 6選挙区で野党共闘 自民「全勝」 野党「政権交代を」

2021年10月15日 07時44分

県内の駅前に立ち、通行する人に支持を訴える立候補予定者(画像を一部修整)

 衆院が解散した十四日、県内七選挙区でも事実上の選挙戦がスタートした。前職十人、元職二人、新人七人の計十九人の立候補が予想され、解散からわずか五日後の十九日公示、三十一日投開票の「超短期決戦」に臨む。野党第一党の立憲民主党と共産党などが協力する「野党共闘」を巡っては、原発へのスタンスの違いから5区では成立しなかったが、残る六選挙区で候補者が一本化される見通し。与野党対決の構図が鮮明になっている。(長崎高大、保坂千裕、林容史、出来田敬司)

◆ベテラン

 「選挙は怖い。もう国会に戻って来られないかもしれないという気持ちで本会議に出た」
 本会議で解散後、県内最多の十五選を目指す立民前職の中村喜四郎氏(7区)は心境を明かした。
 「保守系無所属」を貫いてきたが、今回は野党共闘候補として自民前職の永岡桂子氏らと雌雄を決する。「誰が相手であろうと、やり方が変わることはない」と自分に言い聞かせるように語った。
 自民前職の額賀福志郎氏(2区)は本会議前、最高顧問を務める旧竹下派の会合に出席。「この選挙にわれわれの将来が懸かっている。お互いに助け合って、この選挙戦を勝利しよう」と鼓舞した。
 自民党幹事長代行や党県連会長の要職にある前職の梶山弘志氏(4区)は解散直後、院内の幹事長室、続いて党本部の幹事長代行室に入った。党務と選挙戦の両立が求められ、この日は地元入りしなかった。「党本部の仕事もあるが、できるだけ(地元での)スケジュールは確保したい。もちろん県内は七選挙区全勝が目標」と強調した。

◆中堅・若手

 自民前職の田所嘉徳(よしのり)氏(1区)は解散後、「来るときが来た。副大臣などの公務の評価をしてもらう。力を尽くせるように選挙戦を頑張っていきたい」と落ち着いた様子で決意を新たにした。
 自民前職の国光文乃(あやの)氏(6区)は解散後の午後二時半ごろ、党本部で公認証を受け取った。共産が解散前日の十三日に立候補予定者を取り下げたため、立民前職の青山大人(やまと)氏との一騎打ちになった。「厳しい戦いだが、医師として新型コロナウイルス対策を一番に訴えたい」と意気込んだ。
 自民前職の石川昭政氏(5区)は解散前、議員会館の事務所で「感染症対策に気を付けながら、ネットやチラシなどを使い工夫しながら、平常心で頑張りたい」と淡々と述べた。
 5区で再び石川氏と対決する国民民主前職の浅野哲(さとし)氏は、JR日立駅前で街頭演説した後に登院した。選挙区内の東海村に立地する日本原子力発電東海第二原発再稼働反対を唱える共産との溝が埋まらず、自民批判票が割れる恐れがあるが、「今さら焦っても仕方ない。支援してくれる人と絆を深める選挙にしたい」と気を引き締めた。

◆元職・新人

 1区から立候補する無所属元職の福島伸享(のぶゆき)氏は、水戸市内でミニ集会をこなした。動画投稿サイト「ユーチューブ」では「岸田政権が誕生したが政治の本質は変わっていない。この戦いを必ず勝ち抜き、日本の政治を刷新する」とアピールした。
 2区で挑戦する立民元職の藤田幸久氏は、鹿嶋市内で政見放送用の動画を撮影した後、支持者らを回った。「コロナで弱い立場の人にしわ寄せが及んでいる。今こそピンチをチャンスに変える。社会の矛盾を解消するために政権交代が必要だ」と力を込めた。
 3区の立民新人梶岡博樹氏は午前五時半からJR取手駅東口に立ち、「格差をなくし、一人一人が幸せを感じる政治を取り戻す」と通勤客らに訴えた。顔なじみの労組員のバス運転手が駅に到着するたび、「頑張ろう」と声を掛け合った。
 共産は二つの選挙区で新人を擁立した。
 5区の飯田美弥子氏は、国民民主との野党共闘が成立しなかったことについて「東海第二再稼働反対を脇に置いて歩み寄ることはできなかった」と説明。日立市などでの街頭演説で「モリカケ桜の疑惑が解明されていない。政治を変えるチャンス」と声を上げた。
 4区の大内久美子氏は支持者らと懇談。「コロナで医師や病床が不足している。パート女性の収入も減っている」と医療の充実と格差の解消を主張した。

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