さあ衆院選、あなたの願いは? 「生活者目線でコロナ対策」「介護従事者の待遇改善」…有権者に聞いた 

2021年10月16日 06時00分
 衆院が解散された翌日の15日、都内各地で衆院選で何に注目するのかを有権者に聞いた。新型コロナウイルス禍の中で行われる今回の選挙。生活者目線の施策やコロナ対策の充実を求める声が相次いだ。

◆18歳、初めて投票します

 東京都足立区の商店街にある出馬予定者の事務所前。通り掛かった同区の高校3年矢島隆生りゅうきさん(18)は「今回の衆院選で初めて投票する。誰がどんな主張をしているのかしっかりと調べたい」と興味津々の様子。進学先の大学がオンライン授業にならないよう「しっかりコロナを抑え込んでほしい。まだワクチン接種が必要と言われているから、接種できるよう態勢を整えて」と話した。

借りたばかりでまだ室内用ポスターも貼っていない事務所で準備に追われるスタッフ=15日午後、東京都江東区で

 借りたばかりでポスターや候補者の名前を掲示していない事務所もあれば、既に激励ビラなどが張られた陣営もある。八王子市中心部の出馬予定者の事務所近くの広場で休憩していた市内の山本彰さん(73)は「いよいよという感じ。どの政党がどういう主張かは分かっている。投票先は決めていますよ」とほほ笑んだ。

◆選択的夫婦別姓「後れをとっている」

 立川市内の選挙事務所近くの公園で生後10カ月の娘を抱っこしていた市内の会社員原田彩佳さん(35)は「どの党も選挙の時だけ聞こえの良い公約が出る印象。現実的な政策かどうか吟味したい」と語る。

衆院選に向けて設置された候補者のポスター用の掲示板=15日午後、東京都足立区で

 公示を控え、選挙ポスター用の掲示板が設置され始めた。江東区の公園の掲示板前で会社員船戸純平さん(31)は「選択的夫婦別姓は、世界的にみても日本は後れをとっている。賃金が上がらず、コロナ禍支援も十分でない。岸田政権になり、与党と野党との違いが明確になったので、投票先は決めやすい」と話した。
 JR新橋駅(港区)前の掲示板付近で待ち合わせ中の江戸川区の会社員小島直樹さん(24)は「まだ選挙ムードは感じないが、投票日は31日でしたよね?投票には行きます」と力強く語った。

◆孤立や困窮に想像力働かせて

 暮らしやコロナ対策に関する政策を重視する声も聞かれた。杉並区のカフェ店長、山中啓倭子けいこさん(46)は毎日、まだポスターの張られていない掲示板前を通るたびに「どんな人が出るんだろう」と気になっている。「コロナ禍で政府や公の機関に頼れないと思った。生活者の目線で、コロナ対策をきちんとしてくれる人を選びたい」と話す。店の常連客にはお年寄りや1人暮らしの人が多い。「孤立や困窮する人への政治家の想像力が乏しい。もし自分だったら、と考えた施策を」と求める。
 江戸川区内で散歩していた無職の女性(87)は「介護従事者への待遇改善に取り組んでくれる人を選ぶ」ときっぱり。自身も介護支援を受けながら1人暮らしをしているという。「給与面など、あまりにも介護従事者が冷遇されていると痛切に感じる。私に必要な介護はさらに重くなると思うし、なり手不足が続くことは不安」と訴えた。(西川正志、布施谷航、佐々木香理、原田遼、望月衣塑子、奥野斐、太田理英子)

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