PCR法 本格実験 鎌倉高校3年生 目を輝かせDNA鑑定

2021年10月16日 07時27分

本格的な器具を使って実験する生徒ら=鎌倉市の鎌倉高校で

 県立鎌倉高校(鎌倉市七里ガ浜)で、千葉県にあるDNA専門研究機関のオンライン講座が行われ、三年生がPCR法を使って生物のDNAを増幅させ、鑑定する実験に取り組んだ。ガウンやゴーグルをまとった生徒らは、研究者が使う本格的な機材を用いた実験に目を輝かせていた。(石原真樹)
 十二、十三日に行った実験はブタ、トリ、ウシいずれかから抽出したDNAの特定の部分をPCR法で増幅させた後、DNAがマイナスの電気を帯びる性質を使い、抽出したDNAがどの生物のものか鑑定する内容。理系で生物の授業を選択する生徒計四十二人が参加し、微量の液体を出し入れする器具「マイクロピペット」を使って慎重に薬品を扱い、「結構うまくできた」「ずれちゃった」など声を弾ませた。
 講座を行ったのは同県木更津市のかずさDNA研究所。同校生物科の有馬千弘教諭が、授業で取り上げたPCR法などについて原理を学ぶだけでなく体験してもらう機会をつくろうとインターネットで検索し、実現にこぎ着けた。
 研究所と同校をウェブ会議システム「Zoom」で結び、画面越しに研究所のスタッフが実験の手順などを説明。生徒らは有馬教諭のサポートを受けながら取り組んだ。PCR装置などの機材や試薬、ガウンなどは、事前に研究所から高校に配送してもらった。
 参加した波田野佑一さん(18)は「PCRは授業で習っただけで実感がなかったが、実際に手を動かしてみて手順もよく分かった」と話した。生物系の大学への進学を考えており、「大学で学ぶ具体的なイメージができた」。有馬教諭は「いつもしーんとしている生徒から質問が出たり、『そういうことか!』と反応があったり。これだけの機材を高校ではそろえられない。良い機会になった」と話した。 

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