衆院選 各小選挙区の情勢(中)

2021年10月16日 07時46分

◆【6区】 自民と立民の前職激突

◆中根一幸(52) (元)内閣府副大臣 自<前><4>
◆大島敦(64) 党組織委員長 立前<7>
 中根と大島は六度目の対決。八選を目指す大島は、自民党が政権に返り咲いた二〇一二年の衆院選以外はいずれも小選挙区で勝利。前回一七年の選挙も選挙区内の全市町で勝利する貫禄を見せた。
 今回は野党共闘で一騎打ちとなる。前回、共産党候補に投じられた二万九千票の行方によっては、さらなる苦戦を強いられることを警戒する中根は「厳しい戦いになる」と気を引き締める。政権与党の一員としての実績と子育て支援策の充実を訴え、無党派層からの支持拡大を図る。

◆【7区】 前職と2新人の混戦に

◆中野英幸(60) 県議 自新
◆小宮山泰子(56) 党国土交通部会長 立<前><6>
◆伊勢田享子(44) (元)貿易会社社員 維新
 自民新人の中野、立民前職の小宮山の争いに、維新新人の伊勢田が加わる混戦模様だ。
 自民は前回出馬した前職の神山佐市が比例北関東ブロックに回り、衆院議員を四期務めた中野清を父に持つ中野を立てた。神山の支持層をどこまで確保できるかが鍵となる。
 過去三回、神山に敗れて比例復活した小宮山は「税制の不公平解消を」などと訴え、二〇〇九年以来の小選挙区当選を狙う。
 伊勢田は富士見市議の夫の支援で、知名度不足を挽回できるか。

◆【8区】 共産支持層の動向カギ

◆柴山昌彦(55) (元)文部科学大臣 自前<6>
◆小野塚勝俊(49) (元)日本銀行員 無元<1>
 文部科学大臣を務め党県連会長で七選を目指す柴山に、前回は希望の党公認で落選した小野塚が挑む。柴山が小選挙区で苦杯をなめたのは、民主党が政権を取った二〇〇九年(比例復活)だけ。この時は民主党公認だった小野塚が当選した。
 一方、毎回候補を立ててきた共産は今回、候補者擁立を見送った。前回選挙では小野塚と共産候補の票数を合計すると柴山を上回っており、共産支持層の動向が注目される。

◆【9区】 前回対決の3人で争う

◆大塚拓(48) (元)内閣府副大臣 自前<4>
◆杉村慎治(45) 衆院議員秘書 立新
◆神田三春(67) 党地区委員長 共新
 五選を目指す大塚に、杉村、神田の新人二人が挑む前回選挙と同じ顔触れとなる。
 大塚は党国防部会長などを歴任。「介護職員の処遇改善や幼稚園・保育園の無償化を」と唱える。
 前回は希望の党から出て次点だった杉村は「汗をかいて働く人が、笑って過ごせる日本をつくりたい」と訴える。三度目の挑戦となる神田は「『暮らしをよくする責任』を果たす政治を」と意気込む。

◆【10区】 地盤を継ぐ新人VS元職

◆山口晋(38) 衆院議員秘書 自新
◆坂本祐之輔(66) (元)東松山市長 立元<2>
 山口は自民党選対委員長など党要職を歴任した父泰明の勇退に伴い、党県連の公募を経て公認を得た。七期務めた父の「世襲」批判は覚悟の上で「若い人が定住したくなるような、魅力ある地域に」と訴える。
 前回希望の党から出て敗れた坂本は、二〇一二年と一四年の衆院選は維新で比例復活。それ以来の議席を目指す。四期務めた東松山市長時代、地域の子育て支援に尽力したと自負。「国会議員の一定数は、首長経験者がふさわしい」と新人候補をけん制する。
<記事の見方>
氏名 年齢 肩書 (1)(2)(3)
(1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、立=立民、共=共産、維=日本維新の会、国=国民、れ=れいわ新選組、N=NHK党、無=無所属。敬称略

◆小選挙区の区割り

【6区】 鴻巣(旧鴻巣市、旧吹上町)・上尾・桶川・北本市、伊奈町
【7区】 川越・富士見・ふじみ野市(旧上福岡市)
【8区】 所沢・ふじみ野市(旧大井町)、三芳町
【9区】 飯能・狭山・入間・日高市、毛呂山・越生町
【10区】 東松山・坂戸・鶴ケ島市、滑川・嵐山・小川・川島・吉見・鳩山・ときがわ町

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