衆院選迫る 静岡2区、静岡3区 予想の顔ぶれ

2021年10月16日 08時16分

◆【2区】 前新三つどもえか 

◆井林辰憲(45) 自前<3>
◆福村隆(58) 立新
◆山口祐樹(31) 共新
 四選を目指す自民前職の井林辰憲さんに、立憲民主新人の福村隆さん、共産新人の山口祐樹さんが挑む。れいわ新人も出馬を予定していたが五日、野党共闘を理由に出馬を取りやめた。共産は県内の小選挙区で唯一、候補者を立てる。
 井林さんは二〇一七年の前回選で、当時の希望の新人に二倍近い得票で圧勝。農業、漁業が盛んな土地柄で、伝統的に自民が強固な地盤を誇る。地元の首長、議員選挙で候補者と一緒に遊説したり、支持団体との意見交換会を重ねるなど地道な活動を継続。応援する自民系市議は「今回はさらに票を伸ばせる」と手応えを口にする。
 福村さんは前回選は7区で希望から出馬。昨夏、旧国民から現立民に参加した。「野党が一つになり、現政権に対する二大政党制をつくる。緊張感のある政治体制を」と訴える。労働組合の連合静岡の推薦も得て、街宣や街頭演説のほか、支持者へのあいさつ回りを欠かさないこまやかさも見せるが、知名度をどこまで高められるかが鍵となる。
 共産は当初予定していた鈴木千佳さんが参院補選にくら替えし、山口さんを擁立した。2区は浜岡原発再稼働やリニア中央新幹線南アルプストンネル着工への反対など同党が政策に掲げる問題があり、党県委員会の山村糸子委員長は「どうしても立てたい選挙区」。山口さんは静岡市出身で地元との関わりも薄いが、「地道に、勝つつもりで戦う」と意気込む。(大橋貴史、酒井健)

◆【3区】初めて一騎打ちに

◆宮沢博行(46) 自前<3>
◆小山展弘(45) 立元<2>
 自民前職の宮沢博行さんと、立憲民主元職の小山展弘さんが立候補を予定している。共産など他党から擁立の動きはなく、小選挙区比例代表並立制が導入された一九九六年の総選挙以降、静岡3区で初めての一騎打ちとなりそうだ。
 前回選では、宮沢さんと、希望の党の公認を得られずに無所属で出馬した小山さん、希望の元職鈴木望さんの三つどもえとなった。公明や各種団体の票を手堅くまとめた宮沢さんが約九万八千票を獲得し、小山さん(約八万二千票)と鈴木さん(約四万票)をかわした。
 宮沢さんの陣営は「これまでは野党の票が割れ、助けられた面もあった」と警戒する。過去三回の勝利は、安倍晋三元首相の人気もあり、「3区は内閣支持率に左右される傾向がある」と分析する。岸田政権の発足には「発信力の弱かった前首相に対する逆風がやんだだけ」と冷静に受け止め、公明とも強固に連携して、二割増しの票の上積みに余念がない。
 小山さんは長年の支援者や連合静岡などの後押しに加え、管内の行事や集会などにも顔を出して支援の輪を広げてきた。国民民主幹事長で参院議員の榛葉賀津也さんは「私は地元に戻れば小山党」と辛苦の四年間を耐えてきた小山さんを全力サポートする。元掛川市長で元国会議員の戸塚進也さんも「必ず勝たせたい」と協力を惜しまない。
 管内は浜岡原発があり、両者の原発への考えにも注目が集まる。(中野吉洋)

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