<記者だより>コロナさえなければ

2021年10月17日 07時27分
 今夏、結婚した。だが、新型コロナウイルスの影響で結婚式は挙げておらず、ハネムーンのめども立っていない。遠出はせず、外食の機会もほとんどない日々を過ごしている。先日、妻と自宅で夕飯を食べながらふと、行き場のない憤りを感じた。「コロナさえなければ」
 同じ言葉を取材で聞いた。菅義偉前首相が自民党総裁選不出馬を表明した九月三日、菅氏の選挙区・衆院神奈川2区にある横浜橋通商店街(横浜市南区)を歩き、店主らを取材した。
 「コロナさえなければね」。そう菅氏に同情する声が聞こえてきた。しかし、同情する人ばかりではなかった。ある男性店主は売り上げが下がり続ける状況に危機感を募らせていた。「物事をもっとはっきり言ってほしかった」と語気を強め、記者と同じような憤りを感じさせた。
 四年ぶりの衆院選が十九日公示、三十一日投開票の日程で行われる。「コロナさえなければ」。同情も憤りも生まない世の中になるよう、一票を投じたい。(丸山耀平)

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