衆院選 各小選挙区の情勢(下)

2021年10月17日 07時47分

◆【11区】 前職と2新人の争いに

◆小泉龍司(69) 党国際局長 自前<6>
◆島田誠(63) 党11区総支部長 立新
◆小山森也(30) 党県委員 共新
 前回衆院選前に自民に復党し七選を目指す小泉に、立民、共産の新人二人が挑む。
 小泉は新型コロナウイルスへの対応強化や、結婚への直接支援策の必要性などを主張。現職の強みを生かして支持を広げる。
 前寄居町長の島田は、県北部と都心の関係の進化を強調。次世代型産業の誘致などを訴え、与党との違いを出せるかが鍵となりそう。
 小山はコロナ禍で厳しい経済環境にある若者の現状を踏まえ、命と暮らしを守る政治の実現を主張。若い世代を軸に浸透を図る。

◆【12区】 四たびの対決 激戦必至

◆野中厚(44) (元)農水政務官 自前<3>
◆森田俊和(47) 党政調会長補佐 立<前><1>
 野中と森田は四度目の対決。過去三回はいずれも野中が小選挙区を制したが、前回は四百九十二票差だった。野党共闘で今回は一騎打ちとなり、前回共産党候補に投じられた一万九千票の行方が注目される。
 加えて今回は、森田の地元の熊谷市長選が同日の投開票。熊谷市は前回、森田が野中の倍の得票を獲得して接戦の要因となった大票田だけに、衆院選投票行動への影響も注目される。
 野中は三回当選の実績を訴えて熊谷で票の上積みを狙う一方、地元の加須市などでいかに優勢な戦いができるかが鍵となる。

◆【13区】 前職自民に立と共挑む

◆土屋品子(69) 党総務副会長 自前<7>
◆三角創太(33) 公認会計士 立新
◆赤岸雅治(60) 党地区委員長 共新
 前回、次点候補に四万六千を超す票差を付けた土屋に立民、共産の新人が挑む。野党の一本化を探る動きもあったが、調整はつかず三人による争いとなる。
 土屋はコロナ禍で大規模な集会が開けない中、街頭での訴えや後援会員へのあいさつ回りに力を入れる。
 三角は前回、希望の党の方針で公示直前に13区から11区への「国替え」を余儀なくされた。今回は準備を整えての挑戦。赤岸は「岸田政権は安倍・菅政権と変わらない。政権交代を」と訴える。

◆【14区】 激突4度目 共産も挑戦

◆三ツ林裕巳(66) (元)内閣府副大臣 自前<3>
◆田村勉(73) (元)長瀞町議 共新
◆鈴木義弘(58) 不動産会社役員 国元<2>
 南北に長い選挙区で、幸手市を中心に北部で強い三ツ林と三郷市など南部が地盤の鈴木が争い、さらに新人の田村が挑む。
 三ツ林と鈴木の対決は四度目となる。過去三回はいずれも三ツ林が選挙区で勝利。この一年は副大臣の公務の間を縫って地元回りをしてきた。鈴木は前回、結党に参画した希望の党から出馬したが、今回は国民での挑戦。この四年間、地元を地道に回り有権者の声を聞いてきた。
 田村は「福祉を切り捨て、格差が拡大した」として新自由主義からの脱却を訴える。

◆【15区】 無党派層の支持いかに

◆田中良生(57) (元)内閣府副大臣 自前<4>
◆高木錬太郎(49) 党倫理委員 立<前><1>
◆沢田良(42) (元)参院議員秘書 維新
 県内でも屈指の人口増加地区で、無党派層の支持をどれだけ取り込めるかが鍵になりそう。
 五選を目指す田中は内閣府副大臣を務めた実績を強調。デジタル化やポストコロナ社会のあり方、脱炭素社会の構築などを訴える。
 前回は立民の比例単独候補で当選した高木は、市民団体を通じた支援で事実上の野党四党統一候補に。小選挙区での議席を目指す。
 衆院選初挑戦の沢田は、自転車で地域を駆け巡る「どぶ板」で浸透を図ってきた。子育て支援や教育施策の充実、維新が掲げる抜本的税制改革などを訴える。
<記事の見方>
氏名 年齢 肩書 (1)(2)(3)
 (1)は届け出予定党派。(2)は前職、新人、元職の区分。<前>は前回比例代表での当選者。(3)は当選回数。党派は自=自民、立=立民、共=共産、維=日本維新の会、国=国民、れ=れいわ新選組、N=NHK党、無=無所属。敬称略

◆小選挙区の区割り

【11区】 熊谷(旧江南町)・秩父・本庄・深谷市、横瀬・皆野・長瀞・小鹿野・美里・神川・上里・寄居町、東秩父村
【12区】 熊谷(旧熊谷市)・行田・加須・羽生・鴻巣市(旧川里町)
【13区】 春日部(旧春日部市)・越谷(北西部の一部)・久喜(旧久喜市、旧菖蒲町)・蓮田・白岡市、宮代町
【14区】 春日部(旧庄和町)・久喜(旧栗橋・旧鷲宮町)・八潮・三郷・幸手・吉川市、杉戸・松伏町
【15区】 さいたま市桜・南区、川口(西部の一部)・蕨・戸田市

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