ミャンマー国軍「ASEAN統一性に大きな影響」、「代表権」めぐり反発

2021年10月17日 20時54分
ミャンマー国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官=AP

ミャンマー国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官=AP

 【バンコク=岩崎健太朗】クーデター後の混乱が続くミャンマーを巡り、東南アジア諸国連合(ASEAN)が今月下旬の首脳会議から国軍のミン・アウン・フライン総司令官の除外を決めたことに対し、国軍統治下のミャンマー外務省は16日に声明を出し「大変失望し、ASEANの統一性に大きな影響を与えるだろう」と反発した。
 ASEANは15日の緊急外相会議で、国軍と対立する民主派の「挙国一致政府」(NUG)側からも首脳会議への出席要請があることなどを理由に「非政治的な人物」の出席を要請すると決めた。国軍側は、国の「代表権」を巡る問題が議論されたことに敏感に反応し「(国軍は)憲法に基づき国家の責任を果たしている。合法性や合憲性を疑うべきではない」と反論。さらに、ASEANが派遣する特使が、国軍が拒否しているアウン・サン・スー・チー氏らを含む「あらゆる関係者」との面会を求めていることにも触れ「代表権問題を、特使派遣の実現と結びつけることはミャンマーへの圧力で、逆効果だ」と不快感を示した。
 ASEANではマレーシアやインドネシア、フィリピン、シンガポールなどが、事態収拾の取り組みに非協力的な国軍の姿勢を問題視。緊急外相会議では「ミャンマー情勢が地域の安全保障やルールに基づく組織としてのASEANの信頼性に影響を与えている」との認識を示した。国軍トップの出席拒否で圧力をかけたい狙いがあるが、事態が改善しないまま溝が深まる可能性もある。

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