衆院選迫る 静岡5区、静岡6区 予想の顔ぶれ

2021年10月18日 07時37分

◆6区 県内屈指の激戦区

◆勝俣孝明 (45) 自前<3>
◆渡辺周 (59) 立前<8>
◆山下洸棋 (30) 維新
 過去三回は事実上、立憲民主前職の渡辺周さんと自民前職の勝俣孝明さんの一騎打ちだった。小選挙区では渡辺さんが八連勝中だが、前回は勝俣さんに六百三十一票差にまで迫られた。県内屈指の激戦区に「自民でも旧民主系でもない選択肢を」と日本維新の新人山下洸棋さんが立候補を表明。渡辺、勝俣さん陣営は票の流出を警戒する。
 渡辺さんの課題は父の代から続く強固な支持基盤の維持だった。渡辺さんは旧立民、国民の合流で「新立民」を選択した。当初、「新国民」との政策の違いから支持に難色を示す労組もあった。渡辺さんは別の選挙で、国民色の強い候補と並んで演説するなど誠意を見せた。「党ではなく、人物として支持がもらえそうだ」とある労組幹部。
 勝俣さんは逆転に向け、選挙区内をくまなく歩き、五千人超の有権者と意見交換を重ねてきた。自民系市議は「地道な努力をアピールできたが、コロナ禍で活動縮小を強いられたのは痛い。従来の支持者をどれだけ固められるか、私たちの動きも重要だ」と気を引き締める。若手議員の機動力も活用し、投票率が低い傾向にある若者の票も狙う。
 山下さんは「議員が身を切る改革をせず、規制緩和も進まない」と、自民でも旧民主系でもない「第三の選択肢」を強調。陣営幹部は「県内では珍しい『維新』というだけで注目される。しっかり政策も訴え支持を広げたい」と話す。ネットも駆使するが山下さんは「可能な限り、直接支持を訴えたい」と「コロナ禍のどぶ板」で挑む。(渡辺陽太郎)

◆5区 4人が出馬を予定

◆吉川赳 (39) 自前<2>
◆小野範和 (48) 立新
◆細野豪志 (50) 無前<7>
◆千田光 (43) 諸新
 小選挙区(5区)で六連勝中の無所属前職細野豪志さんと、自民前職の吉川赳さん(東海比例)、立民新人の小野範和さん、政治団体「愛地球党」の新人千田光さんが立候補を予定する。
 前回希望の党から出馬した細野さんは、二〇一九年に無所属のまま二階派の特別会員となり、自民入りを模索。初の無所属での選挙で「勝てなかったら政界を引退する」と不退転の決意で臨む。今回は自民入りを目指すことへの批判に加え、組織票もない。全国に応援に回った前回までと異なり地元に張り付く。一方で、新たな保守票にも期待する。
 細野さんに三連敗中の吉川さんは二階前幹事長時代、細野さんとの兼ね合いで公認を得られるか不透明だったが、所属する岸田派の岸田文雄会長が新総裁となり、無事公認を得た。陣営は自民票の切り崩しを防ぐためにも、自民公認を旗印に細野さんとの差別化を図る。吉川さんは「自民候補として正々堂々と政策を訴える」と気を引き締める。
 野党統一候補の小野さんは、反自民票をどこまで固められるかが鍵となり、「徐々に浸透してきている」と手応えを語る。かつて細野さんを支援していた民主支持層の取り込みも図り、労組との対話やつながりにも力を入れる。国民系で全面的な支援が難しい労組の人から「個人として応援する」との声ももらっているといい、期待する。
 土木会社代表の千田さんは、建設業活性化などを訴える。(佐野周平、塚田真裕)=おわり

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