誰に未来託す?コロナ対策、経済政策、子育て支援…有権者の声は<衆院選公示>

2021年10月19日 11時30分
衆院選候補の第一声を聞く有権者ら=19日、川崎市川崎区(一部画像処理)で、本社ヘリ「おおづる」から

衆院選候補の第一声を聞く有権者ら=19日、川崎市川崎区(一部画像処理)で、本社ヘリ「おおづる」から

 新型コロナウイルスの影響で日本社会がかつてない困難に直面する中、衆院選が19日に公示された。小雨交じりの肌寒い街頭では、コロナ対策や経済対策、子育て支援など、格差の是正に向けた施策を期待する声が上がる。誰に未来を託すか。12日間の論戦がスタートした。

◆渋谷「若い世代に目を」

 気晴らしに渋谷駅周辺を散歩していた大学生の石橋裕大ゆうたさん(21)は「若い世代にも目を向けてほしい。生活費や学費のため1日中アルバイトに追われる友人もいる」と話した。「ワクチンと同じで、若者は政治に関心があっても面倒くさいと投票所に足が向かない。インターネット投票を導入し、ワンクリックで政治が変わることを実感できればいいと思う」
 マタニティーマークをかばんに付けて出勤中の会社員中谷愛美さん(28)は「出産までにコロナに感染しないか不安。でも会社に行かないわけにもいかない」とこぼす。職場はテレワークが進んでいない。「お願いベースでは限界がある。出勤する人数を企業規模によって定めるなど国でルール化してほしい」と注文した。
 友人と買い物に来た千葉県の30代女性は、新型コロナの第6波に備え、「感染者が減っている今、対策をしっかりやってほしい」と話す。「緊急事態が長く、慣れてしまった。代わりの効果のある対策を考えて」と求めた。

◆丸の内「経済の立て直しを」

 長野県軽井沢町から新幹線で通勤する広告会社社員の金子信也さん(44)はコロナ禍で消費が落ち込んでいるとして、「経済政策を重視してほしい。インバウンド(訪日観光客)は期待できず、内需の底上げをしてほしい」と期待する。「給与を上げた会社には、法人税を減額するなど対策を取ってほしい」と話した。
 小雨が降る中、皇居沿いをランニングしていた会社員の男性(53)は「コロナでダメージを受けた経済の立て直しに力を入れてほしい」と要望する。ワクチン接種を進めた自民党政権に一定の評価を示しつつ、「苦しんできた飲食業や旅行業を活性化させる政策が必要だ」と訴えた。
 通勤途中の大学教員の女性(40)は少子化対策の充実を訴えた。「高齢者への優遇措置や福祉対策ばかり。子育てや教育制度にもっと力を入れないと、国力が上がっていかない」と指摘。高所得者の所得税負担が重いとして「もう少し平等にしてほしい」と要望した。

◆巣鴨「弱者のための政治を」

 図書館に向かい、巣鴨地蔵通り商店街を歩いていた天満てんまハルオさん(78)は「中間層を底上げすべきなのに富裕層ばかりに金が回っている。党利党略ではなく、弱者のための政治を」と訴えた。年金暮らしで生活は苦しい。「社会をどう立て直すかを見据えて1票を投じたい」
 商店街を散歩中だった主婦佐藤あき子さん(84)は「岸田首相は言動が一貫せずに頼りないねえ。強引な政治を変えてほしいけど、期待してない」。ぜんそくを患い、新型コロナに感染しないよう気を使う日々。「治療薬の普及を早く。ワクチンも遅かった。もっと危機感を持って対策を議論して」と注文を付けた。
 マンション管理の仕事に向かう途中、とげぬき地蔵で一礼していた石井博子さん(75)は「説明責任を果たさない姿勢は長期政権で起きたことだと思う」と話した。コロナ禍で、弱者が増えたと感じる。「もう少し気骨のある政治家が出てきてほしい。困窮者の支援に取り組んで」と求めた。

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