学習支援10年、子どもの貧困など紹介 県アスポート事業委託先が報告会

2019年8月31日 02時00分

貧困の現状と課題を語る白鳥さん=さいたま市で

 生活保護受給世帯の小中高校生の学習を支援する県の「アスポート学習支援」事業が今年、十年目を迎えた。委託先の一般社団法人「彩の国子ども・若者支援ネットワーク」が、さいたま市浦和区岸町七の埼玉総合法律事務所で活動報告会を開き、同様の支援に取り組む団体などとの連携の重要性などを確認した。
 事業では、子どもたちの将来の選択が家庭の経済状況で左右されないよう、元教員らの支援員百人と学生ボランティアら約千人が県内百二十五カ所の教室で勉強に付き添っている。一人親世帯で一日一食という家庭も珍しくないといい、支援員が勉強後の食事提供や家庭訪問もしている。
 この日は、伯母と暮らす不登校がちな中学三年の男子生徒が、自立するために高校進学を目指す姿を取り上げたテレビ番組を紹介した。同ネット代表理事で元高校教師の白鳥勲さん(73)は、貧困には親の病気や虐待などさまざまな問題が絡み「一つとして同じ家庭はない」と説明。学習支援と平行して生活を見ることが大切だとして「子ども食堂など思いを同じくする数多くの団体と横のつながりを広げていきたい」と話した。
 参加者は「ここまでの貧困が日本にあることに驚いた」「子ども食堂を運営していても、本当に必要なのかと疑問を持たれることがある。貧困の実態が知られていない」などと感想を述べ合った。
 同ネットは、支援員やボランティアを募集している。問い合わせは、同ネット=電048(831)2688=へ。 (浅野有紀)

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