注目区を歩く 3区・横浜市鶴見・神奈川区 4新人が挑む 横浜市長選出馬で空席

2021年10月20日 07時13分

出陣式で候補者(左)と気勢を上げる支援者たち=横浜市内で

 長く地盤を守った元職が八月の横浜市長選に出馬・落選して「政界引退」を表明した神奈川3区(横浜市鶴見、神奈川区)。過去最多の八人が火花を散らした市長選のあおりで空いた議席を獲得しようと、新人四人が早速舌戦を展開した。
 「ウィズコロナの中で経済をどのように回していくのか。将来の芽を出すためのお金の使い方をしていきたい」。自民新人の中西健治さん(57)は、鶴見区の選挙事務所で開いた出陣式で語気を強めた。
 3区は自民の元国家公安委員長・小此木八郎さん(56)が衆院議員だった父・彦三郎氏(故人)から引き継いだ地盤。小此木さんは市長選で落選した後、「選挙には立候補しない」と明言。元参院議員(神奈川選挙区)の中西さんを後継に指名し、地元商店街などを回って支援を求めてきた。
 この日、小此木さんは出陣式で「中西さんのために力を尽くす」と演説した。支持者から「中西さんの人柄は知らないが、小此木さんの後継者なら応援する」との声も聞こえる。中西さんは「少しずつ浸透しているかと思うが、まだまだ」と気を引き締めた。
 立憲民主新人の小林丈人さん(50)は、JR鶴見駅東口での第一声で横浜市長選に触れ、「カジノ(を含む統合型リゾート施設、IR)誘致が撤回されるなど、市政の転換が図られようとしている。国の古い政治も政権交代によって力強く変えていきたい」と声を張り上げた。
 相模原市議を一期務め、出馬を決めた約二年前から街頭演説を続けて知名度アップを図ってきた。「大企業や高所得者優遇のアベノミクスの転換」などとアピールし、無党派層の取り込みを目指す。演説を聞いた鶴見区の男性(69)は「誠実さと若さが伝わってきた」と期待を寄せた。
 無所属新人の藤村晃子さん(48)は三月末に横浜市長選に出馬表明したものの、「IR反対票が割れてしまう」と立候補を取りやめ、衆院選に照準を合わせてきた。動物虐待防止の立場からアニマルポリスの設立などを訴え、この日は同駅前などで演説を行った。
 共産新人の木佐木忠晶さん(37)の陣営も「負けられない」と意気込む。共産の県組織は神奈川区に本拠を置き、木佐木さんは鶴見区選出の元県議。こうした事情から、立民との候補一本化をせず、あえて小選挙区候補を立てて挑んでいる。
 木佐木さんは、同駅前で行った第一声で「専門家の発言を無視し、新型コロナウイルスの感染を広げた無責任な政治を、国民の命と暮らしを守る責任ある政治に切り替えていこう」と訴えた。 (丸山耀平、酒井翔平)

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