衆院選・5区 東海第二再稼働も争点に

2021年10月20日 07時16分
 東海第二原発が立地する5区では早速、原発再稼働などを巡る論戦の火ぶたが切られた。候補者たちは何を語ったのか、語らなかったのか。有権者はどう見たのか。選挙区を歩いた。

■共産・飯田氏

 共産新人の飯田美弥子氏(61)は、日立市の選挙事務所前で第一声に臨んだ。支持者約五十人が「東海第二原発再稼働NO」の横断幕を掲げ、静かに見守った。
 飯田氏は、弁護士として福島第一原発の被災者から被害を聞き取った経験から「原発と市民社会は共存できない。茨城の良識を示そう」と語り、東海第二の再稼働反対を主張した。
 県が日立市に計画している新産業廃棄物最終処分場の建設についても、「産廃処分場でうるおった町はない。訴訟代理人として闘い抜く」と決意を述べた。
 新型コロナの感染防止のため支持者とこぶし同士を合わせ、健闘を誓い合った。JR日立駅前、高萩、北茨城市内のスーパー前でも街頭演説し、夕方は東海村で支持を呼び掛けた。

■自民・石川氏

 自民前職の石川昭政氏(49)は、午前九時に日立市の神峰神社での必勝祈願と出発式から一日が始まった。地元県議や後援会員ら二十五人が参加。石川氏は「この十二日間ですみずみまで回って訴えていきたい」とあいさつし、境内にはガンバロー三唱が響いた。
 選挙カーで市内を走ったのち、正午にJR日立駅前で第一声を上げた。宅建政治連盟や郵政政策研究会などの業界団体関係者ら約二百人が、のぼり旗を持って詰めかけた。
 午後二時からは、東海村のショッピングセンター「イオン東海」前で街頭演説。村内の原子力産業の現状について「経済安全保障としてなっていないのが現状だ」と強調し、科学技術の海外流出に歯止めをかける必要性などを主張した。

■国民・浅野氏

 午前九時五十分ごろ、JR日立駅近くの日立新都市広場。国民民主党前職の浅野哲(さとし)氏(39)が、支援者の輪に飛び込んでいく。
 「やだ。こんなところにいるとは思わなかったわ」。中年女性から話し掛けられ、笑顔でグータッチや写真撮影に応じた。
 午前十時からの出陣式には労働組合や企業、宗教団体などの約三百人が集結。榛葉(しんば)賀津也党幹事長や内山裕連合茨城会長らも出席した。マイクを握った浅野氏は「新型コロナ対策をすべき時に衆院を解散した与党にも、それを許した野党にも責任はある。政治への不信感をひっくり返したい」と訴えたが、原発の話題には触れなかった。
 「ガンバロー三唱」の後、選挙カーの助手席に乗り込んだ。

■無所属・田村氏

 無所属新人の田村弘氏(49)は、日立市の選挙事務所前で第一声。「福島第一原発の(汚染水を浄化処理した)処理水を海洋放出する前に、安全性の検証が必要だ」などと訴えた。ポスターを掲示板に張りながら、自ら軽自動車を運転して選挙区を回った。

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