衆院選茨城 候補者の横顔1区

2021年10月21日 07時38分
 三十一日投開票の衆院選には茨城県内七選挙区に十九人が立候補している。選挙区ごとに候補者の横顔を紹介する。(衆院選取材班)
 届け出順。投票日基準の年齢、党派、前元新(<前>は比例代表での選出)、当選回数、推薦。

◆1区

福島伸享(ふくしま・のぶゆき)氏(51) 無元<2>
「バイクで有権者訪問」

 衆院二期目の二〇一七年二月、森友学園問題に揺れる国会で安倍晋三首相(当時)を追及。「私や妻が関係していたということなら、総理大臣も国会議員も辞める」との答弁を引き出し、脚光を浴びた。
 だが、同年秋の衆院選で落選。一人当たり国内総生産(GDP)が主要先進国で最下位に落ち込んだ日本経済の現状を「政治の無能さが原因だ」と憂いながら、バッジを着けていない無力さをかみしめる。
 この四年間、三万五千軒以上をバイクで訪問し、有権者の声に耳を傾けた。心に残るのは、子どもの通学費を稼ぐため、深夜に運転代行の仕事を掛け持ちするシングルマザーの声。「私にも同世代の子どもがいる。子育てを親の負担にしてはならない」と表情を引き締める。
 中学生で政治家を志し、生徒会活動に没頭。「先生に対抗する手段として選挙がある」と確信した。県立水戸一高、東大農学部を経て通商産業省(現・経済産業省)入りした。
 息抜きは水戸市の自宅での家庭菜園と料理。イタリアントマトやレモングラスを手際良くパスタやタイ料理に仕立てる。「浪人で貧しいからね」と笑う。

田所嘉徳(たどころ・よしのり)氏(67) 自前<3>公
「法律と実社会つなぐ」

 旧下館市議や県議を経て、二〇一二年衆院選から連続三期当選。議員活動の傍らで法務博士の学位を取得し、菅政権で法務副大臣を務めた。国会では遺言などの制度改正にも携わり、「法律と実社会をつなぐのが面白い」と笑顔を見せる。
 新型コロナウイルス対策に取り組む政治の現場を内側から見てきた。「菅義偉前首相は気の毒だった。第五波が始まる前にワクチンの接種が進んでいれば、状況は違っていたのだろうけど」。数々の批判を受け、道半ばにして倒れた「上司」をおもんぱかる。
 悲観的な将来が語られがちな世論の中で、前向きな未来を思い描く。トラクターやコンバインが無人で動き、運転手のいない自動車が人を運ぶようになる−。「研究開発には何が必要なのか。それを見定めるのが政治」と力説する。
 気分転換は親しい人との食事だが、「今はコロナ禍でままならない」と残念がる。自らを評して「厳しく律するタイプ。息抜きしているのかしていないのか分からない」。座右の銘は「袖振り合うも多生の縁」。とにかく人の話を聞くのが大好きだ。一級建築士の資格も持つ。
衆院選2021
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