鈴木さん2人、違い強調 衆院選とうきょう・注目区ルポ

2021年10月22日 07時30分
<東京10区 新宿(北西部)・中野(北部)・豊島(12区除く区域)・練馬区(東部)>

池袋駅西口で、支持者とグータッチする候補者=豊島区で

 「みなで力を合わせ、国民生活を守り抜こう」。十九日昼すぎ、自民の鈴木隼人(はやと)さんが池袋駅西口で声を上げた。たすきには「実績多数」の文字。国会に提出された認知症基本法案を起草したことや、再生医療の規制改革を進めたことを挙げ、他候補との違いを強調した。
 二〇一七年の前回衆院選では、立民の鈴木庸介(ようすけ)さんに二万一千票差をつけて勝利。ただ今回は野党共闘で前回に候補を立てた共産に加え、れいわが擁立を見送った。国民民主も候補を立てなかった。共産は立民の鈴木さんのポスター掲示やハガキの郵送に協力するなど足並みをそろえている。
 隼人さん陣営には「脅威だが、地道に取り組むしかない」と危機感もにじむ。市民とのコミュニケーションが一方通行にならないよう、選挙カーに乗らず街を練り歩いて支持を訴える。
 一方、自民政権下で停滞した経済に触れ「この国の経済を前に進めなければならない」と街角で強調したのは立民の鈴木さん。一九一センチの長身が目立つ元NHK記者で、飲食店などの運営会社を営む。コロナ禍で打撃を受けた当事者としての目線でも訴える。演説では「ようすけ、ようすけ」と連呼する場面もあった。
 二人の「鈴木」さんを有権者はどう思うのか。豊島区内で選挙ポスターを見ていた会社員男性(40)は「二人とも四十代半ばのイケメンだと会社で話題になった」と苦笑い。別の女性(31)は「投票用紙に『鈴木』とだけ書く人がいるかもしれない」。豊島区選管によると、名字だけの「鈴木票」は得票数に応じて各候補に案分されるという。
 10区では一六年まで比例代表を含め四期、小池百合子都知事が衆院議員を務めた地盤でもある。前回、小池氏率いる希望の党の候補が獲得した五万八千票の行き先も注目点だ。
 元新宿区議の維新、藤川隆史さんは前回、10区から出馬した希望の候補を応援演説などで後押ししており、流れをくむ都民ファーストの票を「なるべく引き寄せたい」と意欲的だ。十九日の第一声では、大手商社勤務などで世界中を駆け巡ってきた経験をPR。「身を切る改革、しがらみのない政治。全力、前向きに死ぬまで突っ走る」と声をからした。(中村真暁)
衆院選2021
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