県北の難所解消へ 常陸太田の国道461号 「北沢トンネル」あす開通
2021年10月22日 08時33分
県北地域の沿岸部と山間部をつなぐ国道461号の「北沢トンネル」(常陸太田市、全長一・六キロ)が二十三日に開通する。難所の北沢峠(標高三五二メートル)を越える現行ルートは狭い場所で道幅が二・五メートルしかなく、大型車両の通行や乗用車のすれ違いが困難だった。一般車両は同日午後三時から通行できる。
国道461号は栃木県日光市と高萩市を結ぶ広域幹線道路。県は一九九九年度、常陸太田市内の七・二キロの二車線化事業に着手し、二〇一六年八月に上高倉町から下高倉町までの三・八キロの供用が開始。今回、北沢トンネルを含む二・三キロ(下高倉町−折橋町)が開通し、全事業が完了する。総事業費百二十一億円のうち、トンネル工事費が半分の五十八億円を占める。
災害時の緊急輸送ルートが強化されるほか、袋田の滝(大子町)や花貫渓谷(高萩市)を巡る観光周遊ルートとしても期待される。
県によると、下高倉町−折橋町間の所要時間は現在の八分から二分に短縮される見通し。一日当たりの通行量は二千三百台になると推計している。(佐藤圭)
関連キーワード
おすすめ情報