リフォーム需要が好調! コロナ禍で非接触ニーズ高まる 「おうち時間を快適に」<まちビズ最前線>

2021年10月24日 05時50分
 新型コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えるとともに、リフォーム需要が高まっている。「おうち時間」を充実させる商品や衛生意識の高まりを満たす設備が求められるのは当たり前。最近では「触れたくないニーズ」を追い風に、リフォームの見積もり自体を非接触型で行う都内の事業者が人気を集めている。(嶋村光希子)

ガスレンジやレンジフードなどキッチン用品が並ぶ「交換できるくん」のショールーム=渋谷区で

◆ネットで見積もり

 「人と極力接しなくてよいのは、コロナ禍でかなり安心できる」。荒川区の会社員、石井由紀さん(29)は、住宅設備をネットで注文し工事まで依頼できる「交換できるくん」(渋谷区)にリフォームを頼んだ。既存の事業者は、事前に家を訪れ現地調査をすることが多いが、同社は写真を送るだけで費用が即日算出される。作業者が訪問するのは工事の当日のみだ。

㊧石井さん宅で行った食器洗い機のリフォームの取り付け前 ㊨取り付け後

 「夫が在宅勤務になり、常に洗い物がたまって大変だった」。石井さんは台所に自動食器洗い機の設置を考えた。台所周辺の寸法を測り、写真を送ると、その日のうちに見積もりが届いた。契約後は、工事担当者の顔写真が事前に送られてきた。同社はネット見積もり以上の代金を請求しない方針のため、既存業者よりも数万円安く済んだという。家の寸法を自ら測るなどの手間を負うが、石井さんは「家に誰が工事に来るのか、追加料金がかかるかなど不安だったが、今回は安心感があった」と振り返る。
 交換できるくんの広報担当者は、見積もりをネットで済ませることで「現地調査を行うための人件費や出張費などの経費を効率よく削減できる」と明かす。

◆「タッチレス」商品も注目

 ネット上で見積もりが完結するとはいえ、「実際に商品の色や質感を見たい」という声は多く、同社は東京・代官山にショールームを設置。コロナの影響で予約制だが、週末を中心に家族連れらでにぎわう。
 昨年8月にTOTOが約2200人を対象に調査したところ、今の自宅をリフォームして住み続けたいという人は4人に1人。コロナ禍で手洗いする回数が増えた人は7割に上った。

TOTOの自動開閉トイレ=東京都新宿区で

TOTOのタッチレス水栓=東京都新宿区で

 実際、蛇口を触らずに水が出る同社の水栓商品「アクアオート」の出荷台数は昨年10月~今年3月で、前年同期比1・8倍に増加した。このほか、トイレ周りでは自動洗浄やふたの自動開閉など「タッチレス」需要に応える商品も注目されているという。
 同社の広報担当者は「家での時間を快適にしたい思いは強く、衛生や非接触意識の高まりもあってリフォーム需要はこれからも伸びそうだ」とみている。

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