衆院選茨城 候補者の横顔3区

2021年10月23日 07時51分
 届け出順。投票日基準の年齢、党派、前元新(<前>は比例代表での選出)、当選回数、推薦。

◆3区

葉梨康弘(はなし・やすひろ)氏 (62)自前<5>公
「命の大切さ忘れずに」

 元警察官僚だ。今年八月に亡くなった義父で元自治相の葉梨信行氏の地盤を継いで二〇〇三年に初当選した。
 東京大の学生時代、登山中にクラブから遭難者を出し、警察や消防など多くの人たちに助けてもらった。「安全、安心、命の大切さを痛感した」ことが政治姿勢の根っこにある。
 順調な政治家人生が一変したのは、民主党政権が誕生した〇九年の衆院選。自民党への逆風はすさまじく、「駅に立てば石を投げられた」と振り返る。落選したものの、得票は初当選時を上回った。「名前を書いてくれた人たちに恩返しがしたい」と今も心に刻む。
 安倍・菅内閣では法務、農林水産の副大臣などを歴任した。農水副大臣としては、米価の暴落や豚熱(CSF)の発生に悩まされる農家の保護に奔走した。「コロナ禍の日本のあり方が問われている。しっかりとしたビジョンを示せるのは政権与党しかない」と断言する。
 同じ作家をまとめ読みする主義で、今は横山秀夫に夢中。家飲みで赤ワインをたしなみ、健康のためにジョギングを欠かさない。「コロナ禍でルームランナーですが」と苦笑する。

梶岡博樹(かじおか・ひろき)氏 (44) 立新
「空気読まぬ頑固さも」

 守谷市議を一期、県議を二期務めた。守谷市長選には二度、挑戦したが落選。その後も駅立ちやつじ立ちを重ね、地道に地元への浸透を図ってきた。
 「与野党の議席数がかけ離れすぎて、国政に緊張感がなくなってしまった」と嘆く。それでも「あきらめてしまったら、政治は一ミリも前に進まない。子どもたちに今よりもいい政治を引き継いでいくのが責務」と自らを鼓舞する。
 岸田文雄首相の政権運営を「自民の中からは何も変われないことが分かった」と批判し、「野党が政治を変えなければならない」と力を込める。
 県南地域の都市住民、農家の不安を背景に、日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働は「現実的でない」と県議時代から一貫して反対。「原電は廃炉技術を茨城から発信すればいい」と提案する。
 尊敬する人物は、米国バスケットボールリーグNBAで活躍したマイケル・ジョーダン。焼き肉を食べようと盛り上がる友人たちを尻目に、「いや、しゃぶしゃぶ」と頑固に好物を主張する「空気を読まない」一面も。毎朝、駅立ちに付き合ってくれる妻に頭が上がらない。

岸野智康(きしの・ともやす)氏 (27) 維新
「若者のキャリア支援」

 慶応大卒業後、大阪の不動産会社に就職。独立して就職・転職支援の団体を興し、若者のキャリア支援に当たってきた。
 学生時代から政治には関心があった。史上初めて黒人が当選した二〇〇八年の米国大統領選と、自民党が政権復帰した一二年の衆院選に強い印象を受けて「政治の道をぼんやり考えるようになった」。
 今年七月の東京都議選に挑戦したが、落選。今回の衆院選では、「茨城維新の会」代表の石井章参院議員の誘いで茨城3区を選んだ。故郷の千葉県松戸市と同じJR常磐線沿線でなじみがあったのも決め手になった。
 尊敬する政治家は田中角栄元首相。「自分が成し遂げたい世界のために強引にでも進め、問題が起きた時にはしっかりと受け止める潔さ。今の日本の政治にないもの」と範を仰ぐ。
 趣味のロードバイクは、学生時代に取り組んだ水球の延長でトライアスロン大会に出場したのがきっかけで始めた。好きな作家は遠藤周作と村上春樹。
 取手市で一人暮らし。松戸の実家に預けている愛猫(ブリティッシュショートヘア)の「ごましお君」になかなか会えないのが、ちょっぴり寂しい。

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