働く楽しさを劇写! 写真家・杉山雅彦さんの集合写真展「コロナ禍でも笑顔と元気を」

2021年10月23日 13時30分
 叫びながらチェーンソーで丸太を切断する人、カラフルなインクを笑顔でぶちまける人―。林業や印刷会社などさまざまな職場で働く人たちを躍動感あふれるコミカルな集合写真で表現する写真家杉山雅彦さん(49)の作品展が、東京・JR新宿駅東口の北村写真機店6階で開かれている。杉山さんは「コロナ禍の中多くの人に笑顔と元気を」と願いを込める。(小倉貞俊)

静岡市の林業者のグループの写真=2020年4月撮影

 スギ林の中で撮影した林業者グループ16人の集合写真は、それぞれが表情豊かに大げさなポーズを取っている。過剰なほどの演出で仕事場の瞬間を切り取る杉山さんが「劇的瞬間集合写真」と名付けた作風だ。

◆子供向けフリーペーパーがきっかけ

 静岡市でフォトスタジオを経営する杉山さんが、こんな写真を撮り始めたのは10年前から。仕事の魅力を紹介する子供向けフリーペーパーの撮影を頼まれ「仕事の楽しさが伝わるようドラマチックに撮ろう」。職場の人たちを一堂に集め、面白いポーズを取ってもらったのがきっかけだ。

作品について語る杉山雅彦さん=東京都新宿区で

 ケーキ店に生花店、とび職に福祉事業所など、さまざまな職場を取り上げるうち評判に。全国の企業から「求人広告に使いたい」「創立の周年記念で」と依頼が舞い込み、これまでに120の企業・団体などを撮影。2年前には写真集「ニッポンのはたらく人たち」として出版も果たした。
 撮影は1日がかりだ。事前には入念な打ち合わせと準備。社員たちを1カ所に集め、それぞれに仕事の様子などのポーズをとってもらい「笑ってー」「叫んでー」と呼びかけながら、何度もシャッターを切る。
 朝から夕方までかかることもしばしばだ。「撮られる方も跳んだりはねたり、小道具を投げたりとタイミングを合わせるのに一苦労。皆さんが一致団結し、最後は盛り上がって終わる。職場が一体になる効果もあるようです」(杉山さん)

◆求人サイトで注目度アップ

 表情をはっきりさせるため30台のフラッシュを同時に照らす。出来上がりはまるで合成写真のようで、インパクトは大きい。求人サイトに載せた複数の企業は注目度が上がり新規採用にもつながった。

香川県の印刷会社の写真=2020年11月撮影

 写真の道に入る前は、なじめないサラリーマン生活で挫折も経験した杉山さん。「こんな時代だからこそ、働くことの楽しさも伝えていきたい」との思いを込めている。
 会場には、この3年間で撮影した作品を中心に25点を展示。入場無料。31日まで開催。午前10時~午後9時(最終日は午後4時まで)。問い合わせは杉山さん=電070(5252)5886=へ。

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