運転期間40年超の美浜原発3号機が停止 関電、テロ対策施設の完成間に合わず 再稼働から4カ月

2021年10月23日 19時34分
関西電力美浜原発の(左から)1号機、2号機、3号機=2021年1月、福井県美浜町で、本社ヘリ「まなづる」から

関西電力美浜原発の(左から)1号機、2号機、3号機=2021年1月、福井県美浜町で、本社ヘリ「まなづる」から

 関西電力は23日、新規制基準下で国内初となる40年超運転をしていた美浜原発3号機(福井県美浜町)の原子炉を停止させたと発表した。テロ対策の特定重大事故等対処施設(特重施設)の設置が期限の10月25日に間に合わないため。関電によると、特重施設は2022年9月に完成予定。22年10月中旬に原子炉を起動し、11月中旬の営業運転再開を見込む。県内で稼働する関電の原発は4基となった。
 美浜3号機は、東京電力福島第一原発事故後にできた新規制基準下で今年6月に10年ぶりに再稼働したが、約4カ月での停止となった。23日未明から出力を下げ始め、昼すぎに原子炉を停止させた。
 6月の再稼働からの発電量は、一般家庭約73万世帯の1年分の消費量に相当する約23億キロワット時。停止に合わせて定期検査に入り、原子炉容器内の金属片を取り出し、容器の劣化度合いを推定する試験などを行う。
 関電の原発が運転中に特重施設設置の期限により停止するのは、昨年の高浜原発4号機(同県高浜町)に続き2例目となる。
 美浜3号機の再稼働は、杉本達治知事が4月、同じく運転開始40年超の高浜原発1、2号機(高浜町)とともに再稼働に同意したことに伴う。高浜1、2号機については特重施設の設置期限が迫っていたことから再稼働を見送っている。(浅井貴司)

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