開けてみて「異界への扉」 足利市立美術館でデビュー50周年記念展 SF漫画家・諸星大二郎さん

2021年10月24日 08時14分

「妖怪ハンター」の一場面について解説する江尻潔学芸員=足利市で

 独特の世界観で読者を異界にいざなう人気SF漫画家のデビュー50周年を記念した企画展「諸星大二郎展 異界への扉」が23日から足利市立美術館で始まった。同館学芸員の江尻潔さん(56)は「膨大な歴史や民俗資料に裏打ちされた諸星作品の奥深さをじっくり堪能してほしい」と来館を呼びかける。 (梅村武史)
 全国約百五十の公立美術館で組織する美術館連絡協議会(美連協)が年に一度、優れた企画展を表彰する美連協大賞を受賞した企画展で、江尻さんは企画メンバーの一人になっている。共同制作した北海道立近代美術館(札幌市)、イルフ童画館(長野県岡谷市)など五館を巡回し、足利市が最終開催となる。
 諸星さんは現在七十二歳。一九七〇年に「ジュン子・恐喝」で実質的なデビューを果たし、七四年に「生物都市」で第七回手塚賞を受賞、注目を集めた。作風は「生物都市」などSF的なものから、「妖怪ハンター」など民俗学、考古学的な視点を持つ作品、「西遊妖猿伝」「諸怪志異」など東洋文学、思想の影響が強い作品まで、幅広いジャンルにわたり、バラエティーに富んでいる。
 会場には約三百五十点の原画、諸星作品に関わりの深い美術品や歴史、民俗資料約百点を併せて展示している。
 十二月二十六日まで。一般七百十円、高校生・大学生五百円。問い合わせは同館=電0284(43)3131=へ。

関連キーワード


おすすめ情報

栃木の新着

記事一覧