川崎市長選 コロナ対策にも気配り 市古さん・街頭演説、距離取って 川村さん・ネットで政策を訴え 福田さん・広い事務所、空気循環

2021年10月25日 07時30分

握手のかわりに肘タッチを交わす候補者=川崎区で

 県内では、飲食店への時短要請が二十五日に全面解除されるが、新型コロナウイルスへの警戒は、まだ解けない。三十一日の投開票に向けて後半戦に入った川崎市長選では、いずれも新人の政治団体代表委員の市古博一さん(73)=共産推薦=と、会社役員の川村るみ子さん(42)、三選を目指す現職の福田紀彦さん(49)の三候補は、コロナとの闘いにも気を配りながら、支持を訴えている。(竹谷直子、安田栄治、安藤恭子)
 四年前の市長選にも出馬した市古さんは、前回は街頭演説に立った場所でも、人との距離を十分に取れない場合は控えているという。事務所関係者は「拡声器を使っていい時間帯以外でも、従来は午前七時ごろから各候補者が地声で演説していた。今は大声を出すのはよくないので、スタンディングのみにするなどしている」と話す。
 コロナ禍で政策を訴えるチラシの配布も気を使うといい「市民が多く行き交う場所や、買い物の出入りの場所などで訴えたいが、やむを得ない」と話した。
 川村さんの陣営は、有権者と握手やグータッチは行わず、距離をとって密を避けている。代わりに力を注いでいるのが、オンラインによる活動だ。ツイッターで政策などを訴えると、一日五百〜千人の閲覧があるといい、ユーチューブで動画も配信。
 陣営は「無所属で政党の後ろ盾がなく、街頭演説の場所とりにも苦労している。ツイッターは、投票率が低いとされる若者をターゲットにしていたが、年配者の視聴も予想以上に多い」と手応えを感じている。
 福田さんは密を避けるため、前回の選挙事務所の三倍近い広さの約二百坪の事務所を、JR武蔵中原駅近くに構えた。非接触型の体温計や消毒液、空気を循環させる業務用サーキュレーターを常設し「安心してご来所を」と呼び掛ける。
 現職としてコロナ対応を優先しようと、選挙演説は平日夜と週末に実施。市民感情を考え、選挙カーの使用も見送った。露出を抑える代わりに、マニフェストを駅頭などで配布している。「競争よりも共感を呼び掛ける選挙としたい」(陣営)としている。

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