外来カミキリ「情報を」 調査の県センター 目印は「フンと木くず」

2019年7月30日 02時00分

サクラの木の皮をめくってクビアカツヤカミキリの幼虫を探す人たち

 サクラなどの樹木を食い荒らす「特定外来生物」のクビアカツヤカミキリによる被害が、県内で広がっている。調査している県環境科学国際センター(加須市)は、被害が確認できる写真など情報提供への協力を呼び掛けている。 (渡部穣)
 クビアカツヤカミキリの成虫は体長約二・五~四センチで、胸部が赤いのが特徴。幼虫が樹木の内部を侵食して成長し、枯死させることもある。中国やベトナムなどが原産だが、二〇一二年に愛知県で、翌一三年に草加市で成虫が見つかった。千個近くの卵を産むメスもいるなど繁殖力が強く、群馬、栃木、東京、大阪などへ被害が拡大傾向にある。
 センターによると、県内で一八年度に確認された被害は県南東部の草加、八潮、越谷と、北部の羽生、行田、熊谷、深谷、加須の八市の計百二十八カ所。一七年度までの二十四カ所から約五倍に増えている。
 被害の目印は、幼虫が樹木の内部に侵食する際に排出されるフンと木くずが混ざった「フラス」と呼ばれる褐色の粉。根元にフラスが散乱し、排出口があれば、のみやバールなどを使って掘り進むと幼虫を発見できる可能性が高い。
 行田市でサクラの保全活動を続ける行田さくらロータリークラブが同市北部の須加地区で駆除活動をしたところ、六カ所で幼虫約百匹と成虫四匹を捕獲した。市環境課によると、一八年度に市内の公園や学校などのサクラ数十本を伐採して焼却や粉砕処分。一八年夏に確認された成虫は一七年の九匹から百匹へと大幅に増え、スモモやモモ、ウメなどにも被害が広がったという。
 同クラブの川野健人会長は「被害の拡大を防ぐためにも積極的な駆除を」と呼び掛ける。センターは「一般家庭のサクラの木でもぜひ被害の有無を確認してほしい」としている。
 情報提供や駆除についての問い合わせは、同センター=電0480(73)8331=へ。メール=g7383316@pref.saitama.lg.jp=へ。

(上)捕獲されたクビアカツヤカミキリの幼虫と(下)成虫=いずれも行田市で

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