衆院選茨城 候補者の横顔5区

2021年10月25日 07時51分
 届け出順。投票日基準の年齢、党派、前元新(<前>は比例代表での選出)、当選回数、推薦。

◆5区

飯田美弥子(いいだ・みやこ)氏 (61) 共新
「護憲小ばなし披露も」

 衆院選への挑戦は、前回二〇一七年の東京24区での立候補に続いて二度目。一八年、長く住んだ東京から四十年ぶりに故郷の日立市に戻ってきた。地域にはびこる収入格差や労働問題を肌身で感じている。
 水戸一高から早稲田大法学部に進学。結婚後は専業主婦だった。離婚後、法律事務所で事務員として働く傍ら、五回までと決めた司法試験に五回目で合格。四十歳で弁護士になった。
 東海第二原発の建設当時、祖父が反対を主張したことで家族が近所から疎まれ、家庭では誰も原発を話題にしなくなった。心に暗い影を落としたが、三十年以上たって東京電力福島第一原発事故が発生。祖父の懸念は正しかったと納得した。今は「十年前の福島は明日の日立」と堂々と訴えている。
 憲法を守る活動がライフワーク。一三条がうたう個人の尊重は最も共感する理念だ。趣味の落語を生かし、憲法と掛け合わせた小ばなしも披露。新型コロナウイルス禍前は、年四十回ほどの講演をこなしてきた。
 週末は母の介護に充てる。座右の銘は「義を見てせざるは勇無きなり」。立候補を後押しした言葉でもある。 

石川昭政(いしかわ・あきまさ)氏 (49) 自前<3>
「嫌み覚悟でご用聞き」

 自民党職員を経て、二〇一二年の衆院選で初当選した。経済産業政務官などを経験して感じたのは、当選を重ねるほどに勉強が必要だということ。ベテランの閣僚経験者も、早朝から党の勉強会に顔を出す光景が刺激になっている。
 二男二女の親の立場からも、コロナ禍の学校現場などを見てきた。有権者への約束は「コロナ禍からの脱却」。生活や経済活動の自粛や制限だけでなく、コロナ後への出口戦略を示すことも重要だと考えている。
 「一番困っているところの声を聞く」をモットーに、嫌みを言われる覚悟でホテルや飲食店を訪ね、「ご用聞き」に徹した。要望を予算につなげるのも与党議員の役割と肝に銘じる。
 生まれ育った日立市は海も山もある風光明媚(めいび)な土地。一方でサラリーマン家庭が多い企業城下町の顔もあり、心地よいメリハリを生んでいると感じる。
 趣味はサッカーとスポーツ観戦。今年のパラリンピックでは、口でラケットを持つ卓球選手などの姿に「人間は自分の能力を使い切っていない」と気付かされた。政治家の仕事も課題に全力で応えていくことだと決意を新たにする。

浅野哲(あさの・さとし)氏 (39) 国<前><1>
「「対決より解決」に力」

 日立製作所日立研究所の研究員や労働組合役員を経て、経済産業相などを務めた大畠章宏氏の公設秘書に転じた。政治家としての手腕を間近で見てきた大畠氏から後継者に指名され、前回衆院選に立候補。小選挙区では敗れたが、比例復活で初当選を果たした。
 一期目から本会議で代表質問する機会に恵まれた。政府への批判だけでなく、党が掲げる「対決より解決」を心掛ける。
 コロナ対策に右往左往する政府に「政治の決断力が他国に比べて未成熟だ」と感じた。多少の反発はあっても責任を持って物事を前に進めるのがリーダーのあるべき姿のはずだが、今の政府はそれとはほど遠い。「本当に国民に寄り添う姿勢が足りないのでは」と問うてきた。
 選挙区の県北地域の豊かな自然や風土は、国会議員の仕事で回った全国各地と比べても遜色ない。春には桜がきれいに咲き、果物や魚介類もおいしい。そこに暮らす人々の温かさも身に染みている。
 多忙でも健康管理には気を抜かない。趣味はサイクリングで汗を流すこと。座右の銘は「シンプルさは究極の洗練である」。妻、長女と三人暮らし。

田村弘(たむら・ひろし)氏 (49) 無新
「20超の国家資格保有」

 宮城県石巻市出身。高専の電気工学科を卒業し、日立市内の電線製造工場に就職した。ラジオが好きで、当時はなかった県域FM局を立ち上げようと思い立つ。二〇〇三年の日立市議選にFM局開設を訴えて立候補したが、落選した。
 その後、一〇年に「FMひたち」の開局にこぎ着けた。「地域の方々のご尽力のおかげ」と感謝する。現在は、東京都内で電気通信工事会社を経営。日立市に営業所があり、東京と日立を往復する生活だ。
 「次の世代が希望や夢を持てる社会にしたい」と立候補を決意した。福島第一原発の処理済み汚染水の海洋放出で将来に負の遺産を残さないため、当選すれば「5区の四市村への影響や、今なすべきことを早急にとりまとめる」と約束する。
 エネルギー管理士、クレーン運転士、危険物取扱者、測量士補など二十を超える国家資格を持ち、休みの日にも資格試験の勉強をするほどの「資格マニア」。建築設備士が次の目標だ。
 自己の性格は「亥(い)年生まれのイノシシ。一度決めたら突っ込み、ぶつかっても知らない」。都内で妻、一男一女と暮らす。

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