野党の政権構想「限定的閣外協力」ってどういうこと? 自公連立とどう違う?<衆院選 Q&A>

2021年10月25日 19時13分
国会議事堂

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 31日投開票の衆院選では、選挙後の政権構想のあり方にも注目が集まっています。自民と公明の与党が今まで通り連立を組む方針を示す一方で、野党第一党の立憲民主党は政権を獲得した場合、共産党と「限定的な閣外協力」をする考えを示しています。両者の違いを整理しました。(我那覇圭)

◆共産党の関わり方がカギ

 Q 自公の協力関係とはどんなものですか。

  通算約20年にわたり連立を組む両党は、組閣時に広範な政策実現に向けた合意を交わし、内閣に互いの議員を閣僚に出し、政権を運営してきました。政府が国会に提出する予算案や重要法案などの内容は両党内で事前に審査し、意見を擦り合わせます。「閣内協力」と呼ばれます。
 Q 立民と共産の「限定的な閣外協力」は。
  立民と共産は9月、れいわ新選組、社民を加えた野党4党で「安全保障関連法の違憲部分の廃止」や「原発のない脱炭素社会の追求」など20項目の共通政策を衆院選で掲げて共闘する方針を確認しました。立民は、これらの政策を実現する範囲でのみ共産と協力する姿勢を明確にするため、「限定的」という文言を使っています。
 Q どんな背景があるのですか。
  立民は、最大の後ろ盾で共産との共闘に拒否感を示す連合の反発を和らげつつ、政権構想で事前の合意を求める共産との間で妥協点を探りました。その結果、両党は共産側からの入閣や法案の事前審査は行わないことを確認。立民の枝野幸男代表は「日米同盟や天皇制などの(見解の)違いは私の政権には持ち込まない」と説明しています。
 Q 選挙戦では、野党の政権構想を巡って与野党が応酬しているようですね。
  自民の甘利明幹事長は公示後の街頭演説で、「今回の選挙は政権選択を超えて(共産主義を選ぶかどうかの)体制選択選挙だ」と「限定的な閣外協力」を批判しました。一方、立民の安住淳国対委員長は25日、共産との関係について「限定的に政策によって協力してもらうが、政権に入って何かやってもらうということでは、まったくない」と記者団に語りました。

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