「投票所はあっち→」ボード掲げて政治参加呼びかけ ネットを通じて各地に活動が広がる

2021年10月25日 20時07分
 若者よ、選挙に行こう―。31日投開票の衆院選に向けてカラフルな看板を掲げて投票を呼びかける取り組みが各地で広がっている。国政選挙での低投票率が問題となる中、特定の政党の支持や政策を主張せず、肩肘張らない形で政治参加を促すことを目指している。(木谷孝洋、写真も)
 「手ぶらで投票できます」「期日前投票期間中!」。24日、多くの若者が集まるJR原宿駅(東京都渋谷区)周辺を、大学生ら約10人が矢印形の看板を掲げて練り歩いた。デモのように大声を出すことはせず、初対面の人と会話したり、時折立ち止まって写真撮影したり。楽しげな様子に通行人からは「かわいい」と声が上がった。
 この取り組みは2006年横浜市長選で地元有志が投票率向上のために行った活動を参考に、映像作家の丹下紘希さんや広島市内でカフェを営む安彦恵里香さんらが16年参院選から「投票所はあっちプロジェクト」と名付けてスタートさせた。
 16年参院選後は目立った活動は行われていなかったが、今年4月の参院広島選挙区再選挙を機に再始動。「 #投票所はあっちじゃけぇ 」のハッシュタグを付けた投稿が会員制交流サイト(SNS)で話題になった。今回の衆院選では、インターネットなどを通じてつながった東京や広島、愛知などの1都6県の19団体が、若者に限らない幅広い年代に投票を呼びかけている。 モットーは政治的な主張を持ち込まず、気軽に投票への意識を持ってもらうことで共通している。
 環境問題に取り組むNPO法人で、原宿での若者向けの活動を企画した「iPledge(アイプレッジ)」の榎本楓さん(22)は「若い世代には『1票が重い』『政治が分からないから自分は行かない方がいい』という意識があり、投票のハードルが高い」と指摘。「明るく、カラフルに訴えることで選挙って楽しそうというイメージを持ってもらいたい」と話す。
 近年の国政選挙では、若年層の投票率が低迷。17年の衆院選では、20歳代で投票したのは3分の1にとどまる。全体でも約半数が投票に行かなかった。
 「分からないことがあっても一度投票することで、有権者として次のステップにつながる」と榎本さん。原宿駅周辺では30日と31日も活動する予定だ。

おすすめ情報

政治の新着

記事一覧