<サブカルWorld>(10)成田アニメデッキ ファン垂ぜんのエンタメ空間

2021年10月26日 07時27分

日本の四季をバックに人気キャラが並ぶ「成田アニメロード」=いずれも千葉県成田市の成田空港で

 コロナ禍でなかなか「聖地巡礼」ができずにモヤモヤしているアニメファンも多いはず。遠出は難しくとも、旅の雰囲気を感じつつ、好きなアニメに癒やされたい−。実は日本の空の玄関口・成田空港に、そんな願いをかなえてくれる場所がある。その名も「成田アニメデッキ」。記者も訪れ、ひとときのアニメ旅行を楽しんだ。 (清水祐樹)

1階からも目立つ実物大のガンダムフェイスモニュメントが目印 ©創通・サンライズ

 JR・京成の空港第2ビル駅で電車を降り、目指すは第2ターミナルの二階。どこだろう?と探しながら一階を歩いていると、上方に見覚えのある顔が! アニメデッキの店舗前に『機動戦士ガンダム』の実物大(約二・四メートル)のフェイスモニュメントが鎮座し、来場者をいざなう。『名探偵コナン』の壁面イラストに沿ってエレベーターで二階へ。扉が開くと、目の前がグッズショップだ。

「アニメ聖地88」の0番札所。各地の紹介パネルや多言語のパンフレットがあり、情報発信の場にも

★グッズショップ

 入り口脇には十分の一スケールのRX−78−2ガンダムとシャア専用ズゴック立像が店外を見据えるように並ぶ。『鬼滅の刃(やいば)』や『呪術廻戦』などの人気アニメから、『スーパーマリオブラザーズ』などのゲーム、『ウルトラマン』などの特撮作品、ガンプラやトミカまで、多彩な品ぞろえに感心。上部には、『竜とそばかすの姫』がヒット中の細田守監督や、ガンダムに関わった漫画家安彦(やすひこ)良和さん、メカニックデザイナー大河原邦男さんをはじめ、漫画家や声優らのサイン色紙がずらり。

★アニメ聖地0番札所

 ショップ内にはアニメ聖地88の0番札所が併設されている。記念スタンプが押せるほか、人気聖地の紹介パネルやさまざまな言語のパンフレットが置かれ、アニメツーリズムの情報コーナーの役割も担う。0番を起点に、各地を思う存分巡礼できる日が待ち遠しい。

★イートインレストラン 

 ショップに隣接するイートインレストランでは、KADOKAWAの「ラーメンWalker」とのコラボで、人気アニメの貴重な資料に囲まれながら、全国各地のご当地ラーメンを味わえる。『結城友奈は勇者である』の新シリーズと『宇宙なんちゃら こてつくん』を推していた。

★エンターテインメントカフェ

 さらに隣にはカフェが。現在は人気バレーボールアニメ『ハイキュー!!』にフォーカス。バレーコートをあしらったテーブルやキャラクターのパネルで世界観に浸りつつ、さまざまなコラボメニューを楽しめる。

★成田アニメロード 

 これらをつなぐ通路が「成田アニメロード」だ。コナンや『新世紀エヴァンゲリオン』『進撃の巨人』といった著名キャラクターが日本の四季を象徴する景色とともに壁面を飾り、海外のファンに受けそうだ。
 KADOKAWAの岩崎智花(ともか)さんによると、開設当初はインバウンドが多かったものの、コロナ禍で最近は近郊の家族連れが増えている。岩崎さんは「出会いや旅立ちの場である空港で、さまざまなコンテンツに触れ、ここでの体験も思い出にしてほしい」と話す。
 0番札所で写真を撮っていたインドネシアからの留学生アーノルド・カーニアワンさん(19)は「日本アニメのアクションやコメディーが好き。ここは資料やグッズがたくさんあっていい」と気に入った様子。『ハイキュー!!』グッズに見入っていた北海道室蘭市の介護士金田亜由美さん(32)と千葉県浦安市の栄養士阿部美和さん(32)は短大時代の友人で久しぶりの再会。カフェのコラボメニューを目当てに訪れたといい、「海外の人にもたくさん見てもらえたら。早くコロナ禍が終わってほしい」と願っていた。
<成田アニメデッキ> KADOKAWAが2019年11月にオープンした、アニメがテーマの物販と飲食による体験型エンターテインメント施設。約760平方メートルにグッズショップとイートインレストラン、エンターテインメントカフェが並ぶ。グッズショップ内には、一般社団法人アニメツーリズム協会が選定・発表している「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の0番札所もある。各店に面した通路は「成田アニメロード」として同協会と成田国際空港会社が共同運営し、全長60メートル超の壁面にアニメのキャラクターイラストを展示している。いずれも成田空港の制限エリア外にあり、誰でも自由に入れる。
*「サブカル」とは、漫画、アニメ、ゲームに代表される「サブカルチャー」の略語。この欄は、沼のように奥深いサブカルの魅力をお届けします。毎月第4火曜日掲載。

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