町長が選挙人名簿をコピーして持ち出し、不正に利用 神奈川・真鶴、近く辞職

2021年10月26日 20時32分
松本一彦町長

松本一彦町長

 神奈川県真鶴町の松本一彦町長(55)は26日記者会見し、公職選挙法で禁じられているにもかかわらず、同町の選挙人名簿約6600人分をコピーし、自身が初当選した昨年9月の町長選の活動に使ったと明らかにした。今年7月には、町選挙管理委員会事務局書記長に選挙人名簿をコピーさせ、先月の町議選で落選した元町議に渡したという。町長は「法に触れることは分かっていた。弁明の余地はない」と謝罪し、近く辞職する意向を表明した。
 町長によると、役場の課長だった昨年2月、勤務時間外の夜間に、2019年の県知事選で使われた町の選挙人名簿を無許可で書庫から持ち出してコピーし、自宅に保管した。名簿には町の全有権者約6600人分の住所や氏名が記されていた。町長は「コピーした時は既に立候補するつもりだった」と説明。町長選のはがき送付などに利用したという。町長選では3期目の当選を目指した現職らを破り、初当選した。
 今年7月には、選管事務局書記長に名簿をコピーさせ、元町議の自宅に届けさせた。町長は「元町議側から依頼はなかったが、町議選の当選が危ういと思い、よかれと思ってやった」と語った。町議選は今回から定数1減の10となり、激戦だった。元町議は町職員出身で、町長や書記長と親しい間柄だった。
 25日に選挙人名簿のコピーの外部流出が報じられ、町長が記者会見した。(西岡聖雄)

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