衆院選茨城 候補者の横顔7区

2021年10月27日 08時25分
 届け出順。投票日基準の年齢、党派、前元新(<前>は比例代表での選出)、当選回数、推薦。

◆7区

永岡桂子(ながおか・けいこ)氏 (67) 自<前><5>公
「専業主婦が政治家に」

 二〇〇五年の衆院選直前、夫の永岡洋治衆院議員(当時)が急死。自民党県連から「後を継いでくれないか」と要請され、政界に飛び込んだ。専業主婦として夫を支える傍ら、自由時間をボランティアや趣味に充てる日々は一変。党部会の議論についていけず、必死に勉強した。「主婦の生活は国政と密接に結び付いている」と感じた。
 過去五回の選挙はいずれも、選挙区で中村喜四郎氏に敗れ、比例復活で「救済」される屈辱を味わってきた。「保守系無所属」から野党に転じた中村氏との六度目の対決に「初めて与野党の対決。与党として負けられない」と自らを奮い立たせる。
 農林水産政務官や厚生労働副大臣などを歴任。農家の所得向上や、一人親世帯などの生活困窮者の支援に取り組んだほか、一五年の「常総水害」を教訓に、鬼怒川・利根川の堤防強化にも尽くした。
 座右の銘は「一期一会」。専業主婦時代は、夫の同僚らに手料理を振る舞うのが「仕事」だったが、「時間がなくなり、趣味に成り下がった」。好きなお酒は白ワイン。タイに住む孫二人とタブレット端末で会話するのが楽しみだ。

水梨伸晃(みずなし・のぶあき)氏 (42) 維新
「子育ての大変さ痛感」

 「貧困で子どもの選択肢が狭められてはならない。幼稚園から大学まで、すべての教育費を完全無償化するべきだ」
 大胆な主張は、六歳、三歳、一歳の子どもを持つ父親としての思いからだ。おむつを替えたり、動物園に連れて行ったりと「イクメン」を実践し、子育ての大変さを痛感した。
 消費税の5%への減税や毎月十万円の定額給付、農家の戸別所得補償など弱者に配慮した公約を掲げる。「日本経済はデフレから脱していない。まずはベーシックインカム(最低所得保障)が必要だ」と説く。
 牛久市生まれ。東京都内の高校から明海大へ進学し、フリーライターやパチンコ店運営会社の管理職などを経験した。昨年、勤務先がコロナ禍で倒産。親が県議の支援者という縁で政治に興味を持ち、今年五月、「茨城維新の会」代表の石井章参院議員の秘書に転じた。
 自身をポジティブな性格だと分析。倒産後の失業中に自宅を購入したが、「不安はなかった」と照れ笑いする。好きな言葉は「感謝」。立候補の記者会見では、記者たちにも「ちっぽけな自分のために集まってくれて」と頭を下げる律義さだ。

中村喜四郎(なかむら・きしろう)氏 (72) 立前<14>
「オートバイ選挙健在」

 衆院議員十四期、四十二年。自民党を離党して二十七年。久しぶりに政党公認での立候補となった。「政府の新型コロナウイルス対策は全くだめ。自民党はこのままでは衆院選に勝てないとみて、党の顔をすげ替えた」と古巣を切り捨てる。
 科学技術庁長官や建設相を歴任し、「将来の首相候補」と称された。ところが、ゼネコン汚職事件で実刑判決が確定して議員を失職。二〇〇五年に国政復帰した。「犯罪者というレッテル貼りの中で選挙を戦ってきた」と苦しい過去を振り返る。
 外交防衛問題に関心を寄せる。米中が鋭く対峙(たいじ)する中、「一番の目標は戦争をしないこと」と断言。自民党総裁選で敵基地攻撃能力が議論されたことに「どこで歯止めを掛けようとしているのか」と危ぶむ。
 オートバイにまたがって選挙区を駆け巡るのが長年の選挙スタイル。とはいえ、「無敗の男」の異名をとる男も七十二歳。「体力がなければ乗れない」と日々ウオーキングに励む。
 座右の銘は「疾風に勁草(けいそう)を知る(激しい風が吹いて、初めて丈夫な草が分かる)」。中国の歴史書「後漢書」にある言葉に自身を重ね合わせる。

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