立憲民主と国民民主、略称はどっちも「民主党」で混乱 投票が無効になるケースも

2021年10月27日 18時58分

立憲民主党(上)と国民民主党(下)、どちらも略称は「民主」

 衆院選比例代表の投票用紙に書く政党名を巡り、立憲民主、国民民主両党の略称が「民主党」で重複する異例の事態になっている。期日前投票を済ませた読者からは、混乱を招くと疑問や戸惑いの声が相次いで寄せられた。「民主」とだけ書くと無効になる可能性もある。投票日の31日に向け、両党は正式な党名を書くよう呼び掛けている。
 「『民主党』と書いてしまった。立民と国民のどちらの得票になるのでしょうか」「『民主党』が2つ。なぜこんなことになったのか」。本紙には期日前投票が始まって以降、読者から連日のように問い合わせが来ている。
 両党には、以前に存在した「民主党」出身の候補者も多い。有権者になじみがある党名であることが混乱に拍車をかけている。
 略称は正式な党名が略されていることを条件に各党が総務省に届け出る。今回は立民、国民の双方が「民主党」を希望した。同省によると、公職選挙法に禁止規定がないため、略称が重複しても条件を満たせば認めることになるという。過去には「新党」という略称が重複したケースもある。
 今回の「民主党」については、同省が22日、有効票として両党の得票に応じて案分されると、都道府県選挙管理委員会に通知。立憲は「立」「立憲」、国民は「国」「国民」と書いても有効となる。
 一方で「民主」と書いた票は無効となる可能性がある。票の有効性の判断は各選管が選任する開票管理者に委ねられているからだ。
 東京都選管によると、区市町村選管からは「有効とする場合は立民と国民で案分する」との考えと「『民主』を含む政党は自民、社民を含め4党あるため、無効とする」との意見が出ているという。都選管は「略称を決める時、きちんと分けてもらった方が良かった」と話す。(柚木まり)

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