ケリー被告、あらためて無罪主張し結審 日産のゴーン被告「未払い報酬」事件

2021年10月27日 21時46分
 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(67)の役員報酬を実際より少なく有価証券報告書に記載したとして、金融商品取引法違反の罪に問われた元代表取締役グレゴリー・ケリー被告(65)と、法人としての日産の最終弁論が27日、東京地裁であった。ケリー被告の弁護側はあらためて無罪を主張、日産の弁護側は事件がゴーン被告個人の利益を図る目的だったとして「日産自体に対する非難は減じられるべきだ」と情状酌量を求め、結審した。判決は来年3月3日。
 ケリー被告の弁護側は、有価証券報告書に記載すべきだったゴーン被告への「未払い報酬」は存在しないと主張。また、事件を巡り、東京地検特捜部との司法取引に合意した元秘書室長らが未払い報酬の存在を認めた証言について「信用性に欠けることが明確」と述べた。
 ケリー被告は最終意見陳述で、通訳を介し「私はいかなる罪も犯していない」と身の潔白を訴えた。その上で「ゴーンさんは非常に優秀な経営者で、退任後もつなぎ留めておくための合法的な方法を探したが、それは日産にとって最善の利益になるものだった」と主張した。
 検察側は「ゴーン被告の『裏報酬』の仕組みを支え、準備から発覚まで主体的に関わった」としてケリー被告に懲役2年、日産に罰金2億円を求刑している。

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